この子は、私たちが想像する以上に繊細な心を持っています。

菜の花の前で

満開の菜の花

教室で待つエリポン

式が始まるのを待つ間

随分と心配し、悩み、そして、成るようになると、私たちの行き着いた結論は、少々おおざっぱに申し上げればそういうことなのです。彼女がいよいよ、新たなステップを踏み出す、記念すべき一日。

表現することが下手なのです。自分の今思っていることを、分かるように説明できません。決して恐れていたわけではないと思います。姉たちを見て、カアサンに連れられて学校に行く機会は随分ありましたので、学校が楽しいところ、と云う認識はあるはずです。それでも云いようのない、緊張感、不安感を感じていたのでしょう。前の晩は随分遅くまで眠れなかったようです。私が床に入ったときも、彼女はうとうととして、深い眠りにはつけずにいたようです。

ファインダー越しのエリポンは、新しい環境への不安と期待が入り交じった、固い表情をしていました。やけに無口で、それでも一生懸命に、歩きました。

校門をくぐり、教室の間の花壇。チューリップは散りかけて、菜の花が満開になっていました。きれいねぇ。

教室に入り、これは姉たちの参観日に経験済みですが、自分の机に向かうのは初めて。見慣れぬクラスメートに身構えるエリポン。自分の居場所を確保しようと、心の中で葛藤している様に見えました。

入学式を終え、教室に戻り、先生のお話を聞いている間、優しそうな先生を見て、少し安心した様子。緊張がほどけ始めて、あくびを連発。

どうなることやら、想像も付きませんが、成るようになるということです。お姉ちゃんが二人、色々と助けてくれることでしょう。早速ナミンチが様子を見に来てくれました。とりあえず、始まりました。


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