事件というか、子どもたちにとって、重要な出来事を二つ。

夙川縁で遊ぶエリポン

藻をつついて遊ぶエリポン

捨て猫

気の毒な子ネコたち

夙川公園沿い、桜道のお地蔵さんの所に、生まれたての子ネコが5匹、ひとまとめにして捨てられていました。それを見つけて以来、子どもたちは毎日夙川の川向かい、桜道の捨て猫を見るために通っています。日曜日、子どもたちと散歩のついでに、寄りました。

まだ小さな捨て猫です。話題に上って一週間ほどたちますが、猫たちはよちよち歩き。生まれて直ぐに捨てられたのでしょう。近所にお住まいの方が、世話を焼いているようです。白地に黒いブチの柄が三匹、グレーが二匹。みんな痩せて、余り元気がありません。教会帰りと思われる、外国人の女性が、猫を抱いてベンチに腰掛けていました。我が家の子どもたちは、よろよろと出てきた猫を膝に抱いて、あやしました。子ネコは、気持ちよさそうにヨウカラの膝の上でうとうとし始めました。女性は、「4人姉弟ですか?」と、少々驚いた風。タンタンが愛想を振りまき、場を和ませます。

私は今まで猫を飼ったことはありませんが、猫は好きな動物です。すばしっこくて、警戒心が強そうなところが良いです。この子ネコたちの何とかわいいことか。そして、哀れです。まだまだ、親の助けが要る年頃です。近所の人々が世話を焼いているから生き延びていますが、子ネコたちだけで生き延びることは出来ないでしょう。ミルクが必要です。子ネコたちを狙う敵も廻りにいるに違いありません。ナミンチも、ヨウカラも、我が家で猫を飼うことが出来ないことは知っています。動物を飼うことが、色々な苦労を伴うことも分かっているようです。一匹だけ引き取って、子ネコの姉弟たちの仲を引き裂くのも、可哀想です。エリポンは、さかんに、引っ越ししよう、と、言い出しました。この子も、家で猫を飼えないことを知っているのです。

不憫です。猫の親子は、無惨に引き裂かれ、子ネコたちはのたれ死にの危機に陥っています。子ネコたちが無事に野良猫として成長していくには、幸運が必要でしょう。わたしが、ここで子ネコたちのことを取り上げたのは、親猫の飼い主の方に、子ネコたちが何とか生活しているけれども、大変厳しい状況に置かれている、ということを知らせたいと思ったからです。子ネコたちは、あなたが置き去りにした場所に、今も5匹揃って生活しています。連れ戻してあげる訳にはいきませんか。

初夏を迎え、雨が降りません。夙川は藻が繁殖して、ひどいことになっています。夙川駅あたりで生活排水が流れ込んでいるのが原因です。その上流はきれいです。香櫨園から下流でも、排水を流していません。西宮市の職員は、夙川の惨状をよくご覧になって、本気で対策を立てていただきたいと思います。原因ははっきりしています。解決法も一つだけです。エリポンが、藻をつついて遊んでいます。タンタンは靴を脱いで、川に入ろうとします。何とかして下さい。お願いします。

(追記)ネコの引き取り手が現れました。5匹それぞれが引き取られていくことになりました。一安心です。


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