私は、長女と次女を送り届けるために、かなり頻繁に幼稚園まで子どもたちと歩いていました。

夙川を渡る

飛び石づたいに夙川を渡る

さくら道を歩くタンタン

東岸のさくら道

三女と長男はバス通園ですので、3分ほど歩いて国道に出て、バスに乗せるのみ。これをせいぜい週に一度。参観日など、特別な行事のある日以外に幼稚園まで歩いたことはありませんでした。

タンタンのバス停は、幼稚園から一番近いので、朝が早いのです。一番にバスに乗り、市内を走り回って園児を乗せて、幼稚園着。帰りは、一番にバスから降ります。週に一度ほど、タンタンを連れて徒歩通園を始めたカアサン。時々幼稚園までお迎えに行くことはあったのですが、朝の見送りは初めて。何だか楽しそうなので、先週はトウサンが送っていくことにしました。

タンタンは、いつもよりのんびりとくつしたを穿いて、バス通園の時より、20分ほどゆっくりと家を出ました。まずは夙川公園へ。遊ぶ訳ではなく、公園内の遊歩道を歩くのです。折角だから、いつもと違う道を通っていこう。ということで、堤防から川へ降りて、飛び石づたいに夙川を渡りました。ちょっと道草を食いながら冒険気分です。夙川の東岸に出て、さくら道を歩きました。木陰がなかなか魅力的。とても良い雰囲気の道です。国道に出てから、ダッコしてほしいか?と訊くと、頷いたので、ダッコ。トウサンの腕の中から、JRの線路を眺めて、電車が通ると嬉しそう。

タンタンのダッコは苦ではない、積もりだったのですが、随分と大きくなったものです。誰かに会ったら降りてもらおうかと思っていたのですが、誰にも会わず。国道からJRの高架をくぐるところで降りてもらい、後は幼稚園まで自分の足で歩きました。意外に話題に乏しいのです。男同士ですし、お互いに喋ることもないのです。幼稚園のこと、あんまり知らないなぁ、と、反省。

幼稚園の門が近づくと、タンタンの雰囲気が変わります。モードが切り替わって、主導権がタンタンに移る感じ。視線がこちらから離れます。こっちが引きずられる感じ。上手く言えませんが。

門をくぐると、園長が声を掛けてくれました。保育室に向かうタンタンに、手を振って別れました。保育室の入り口は、異次元空間の扉のようで、くぐった瞬間に、タンタンはこちらのシグナルの一切を受け付けなくなってしまいました。保育室の窓越しに手を振ったら、それに気がついた担任が、タンタンの代わりに会釈してくれました。


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