いとこのノンちゃんを連れて道央自動車道を通って旭川に向かいました。

紙遊館で紙漉き体験

紙漉き体験中のタンタン

お昼頃、実家着。子供たちはマクドナルドで昼ご飯。私は妻と、家の裏手のラーメン屋「永来軒」へ行きました。ここはお薦めできます。旭川新道沿い。

動物園が話題の旭川市で、色々と町の案内をするようなテレビ番組が、ちょうど帰省中に放送されていまして、観ましたら、ラーメンが名物とのこと。たしかに、旭川のラーメンは歴史が長く、その番組で紹介されていた「蜂屋」は、私の父が学生時代にご馳走されてとても美味しかったと云うくらいですから、かれこれ50年以上ということでしょう。また、近所にある郊外ショッピングセンター内の「旭川ラーメン村」には観光バスが乗りつけるらしく、その番組でも取り上げられていました。ただし、観光客を集める店を私は勧めません。何といっても、自宅の裏手にあるラーメン屋が美味しいのです。常連を相手にしているところです。

いつものラーメン屋で塩バターラーメンを食べてから、父の提案で、市内の製紙工場にある「紙遊館」という体験型博物館(のようなところ)の見学に出かけました。牛乳パックを原料にして紙を漉いてはがきを作らせてもらいました。私たちの住む西宮市は名塩の和紙で有名らしく、長女は小学校の社会見学で和紙を漉いた経験があるそうですが、私は初めてです。子供たちに混ざって係員の説明を聞きながら、はがき大の再生紙を作りました。

まず、牛乳パックの処理。紙からプラスチックのシートを丁寧に剥がし取り、ミキサーにかけてほぐしたあと、煮て繊維を取り出し、水に浮かせてそれをはがき大の枠の中に漉きました。形になった紙をスポンジの間に挟んで水分を吸い取り、さらにプレス機で絞り、ドライヤーで乾かしてから戴いたメモ帳に挟み込んで出来上がり。云うと簡単そうですが、実は作業の丁寧さが再生紙の効率や品質に直接関わる、たいへん手間がかかります。

係員の説明によると、紙造りには大量の水が必要だとのこと。たしかに、漉いて形になった紙は大半が水分で、紙漉きよりもむしろ水気を除く作業の方が重要だそうです。作業場の隣に、かつて製紙工場で研究用に実際に動かしていたミニチュアサイズの製紙機械が置いてあり、今でも稼働可能な状態とのこと。今、私たちが手作業で行ったことを、はるかに大きな規模で、自動的に流れ作業でやって行く機械。実習で原理が分かったあとに説明を聞くと、色々と疑問が湧き上がってきて、たいへん興味深い話を聞くことが出来ました。

リサイクルには手間がかかります。また、紙造りには大量の上質な水が必要で、これは再生紙でも変わらないことです。子供たちは自分で作った再生はがきに庭の草花をスケッチして、祖父母に手渡していました。


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