師走に入って、我が家の周りも冬の景色に変わりつつあります。

ユリカモメ

パンに群がるユリカモメ

冬晴れの香櫨園浜で

夙川を泳ぐ魚がめっきりと減りました。いや、実は大きな目立つ魚が減っただけで、小さな稚魚がうようよとおよいでいるのが見えます。でも、川沿いを散歩するには少し寂しくなりました。

一方、冬の渡り鳥たちが賑やかです。カモがいくらか川沿いに上がってきますが、浜の方に行くと沢山の渡り鳥たちを見ることが出来ます。

日曜日の午後、恒例の寒中マラソン大会の練習で小学生たちと夙川沿いを走った後、エリポンに誘われて香櫨園浜に行くことにしました。エリポンは800メートルのコースを2周走ったのですが、一周目は30メートルごとに立ち止まって、2周目は止まらずに走りましたが、ずいぶんと余力を残してしまったのです。自己記録を大幅に更新したヨウカラは、ぐったりしていて、浜には行かないとのこと。トレーナー役のナミンチもヨウカラに付き添い、タンタンは朝から吐き気に苦しんでいましたので、トウサンとエリポンと二人だけ。いったん家に戻って、汗を拭いてから上着をはおって、食べ残しのパンをもって河口に向かって歩くことにしました。

既に先客があって、川の対岸にユリカモメが集まっていました。私たちは慌てずに、浜まで行くことにしました。川の水はずいぶん少なめですので、引き潮かもしれません。エリポンは浅瀬を置きの方まで歩いて、カニや貝を探したいのでしょう。浜にいってみると、案外潮は満ちていて、浅瀬にわたれませんでした。パンをちぎって投げると、ユリカモメが集まってきました。カメラを構えますが、全くお構いなし。少し西風がありましたので、ユリカモメたちは風上に向かってホバリングしながら、次のパンくずをねらっています。海の方を見ると、全く無関心を装うユリカモメの一群も居ます。その脇に一回り大きな、グレーの羽根のカモメ、これはウミネコのようです。

エリポンが、パンをちぎって放り投げていると、ごらんのとおりにユリカモメたちが狂喜乱舞という状況です。沖の方にはカモ(多分ヒドリガモ)も居ますが、いちいち飛び立つのが面倒のようです。

突然、エリポンの周りを飛んでいたユリカモメたちが飛び去りました。どうしたのかと思ったら、トンビがカモメをねらっていたのです。しばらく空中で追いかけ合いをしていました。しばし見入っていましたが、結局トンビは諦めたようでした。エリポンは大変驚いて、自分の頭にあるトンビに関する知識を引っ張り出そうとするのですが、去年海水浴にいった時、竹野浜で大きなトンビが悠々と「ピーヒャラ」と鳴きながらら上空をぐるぐる回っていたことを思い出したようで、そのときの話をしていました。きっとあとで、ググることになるでしょう。

パンが無くなってしまった後、ふと見ると人工島に渡る跳ね橋が橋桁を持ち上げているところでした。

ああ、すごかったねぇ、いろいろ見たね、と浜を後にしました。枯れ草の中に、軟式野球ボールを見つけました。大きなジャーマンシェパードを散歩させている人が居ました。浜夙川橋から甲山がきれいに見えました。スズメが群れて飛んでいました。

帰ってきたら、丁度お友達がマラソン大会の練習を終えたところに出くわして、誘ったら、うちに寄っていくことになりました。家に帰ってみたら、既に一人、ヨウカラの友達が遊びに来ていました。図書館の帰りに寄ってくれたのです。風邪のタンタンは少し調子が出てきたところ。

師走の最初の週末。何もなさそうで、結局いろいろありました。


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