今年はずいぶん出来がよいのかも知れません。今が旬。採り放題です。

サクランボに手を伸ばすタンタン

採り放題

サクランボ

もうちょっと熟してから

もちろん、八百屋で売っていたり、産地の農家で盗難に遭うような立派な粒ではありません。野性味あふれる、小粒のサクランボです。

夙川沿いはさくらの名所として知られています。以前住んでいた辺りは、ほとんどがソメイヨシノでした。ソメイヨシノのサクランボは、食べて美味しいものではありません。いますんでいる河口の近くには、様々な種類のサクラが植えられていて、品種としては山桜の類と思うのですが、結構食べられるのです。中には渋いものもありますが、酸味の利いたサクランボ。なにより、誰に遠慮することなく、手の届くところになっているやつを食べたいだけ摘んで、その場でぱくぱくと食べてしまう。これは楽しいです。子どもたちは、食べられる実がどの木になっているか、だいたい心得ていると思います。出来るだけ黒っぽくなった熟した実を選ぶのです。

子どもたちは夕方、コロを散歩させると云って家を出て、やけに時間が掛かるな、と思ったら、唇を紫色に染めて帰ってくるのです。夙川沿いを歩きながら、サクランボを頬ばるわけです。

不味いを喰いながら、美味しいを覚える。学習の原点を子どもたちは自発的に経験する。良い季節です。


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