数週間後を想像して、終わる間際に慌て無くて済むようにまずはネタ探し。

羽化直後のクマゼミ

緑色のクマゼミ

燕の巣を作っているタンタン

粘土で燕の家族を再現

夏休みが始まりましたが、特に普段と変わりなく全開で遊びまくるタンタン。ただし、授業で教室にいる間は大人しくしているはずで、休みに入ってから少々オーバーワーク気味に見えます。夕方近くに、明らかなペースダウンが認められる日があります。

そりゃ暑いし、やりたい放題やってるし。本人に出来ないなら、親がブレーキを掛けてあげる必要があるのです。さて。午前中は家のお手伝い。コロの散歩や、インコ、金魚の世話、階段の掃除。タンタンを含めた姉弟で、ローテーションを組んでいます。それから宿題とか、いろいろやらせて、お昼ご飯のあとでタンタンは近所の公園にセミ採り。そして、相手が居るときは野球。セミ採りの楽しみ方は十分に心得ています。

セミは気の毒な昆虫です。地面の中で何年も幼虫の姿で過ごします。夏たけなわの頃、地上に出てきて、丁度夏休みに入った子どもたちに狙われるわけです。セミが地上に出てきてからすごす僅か数日間のことを、子どもたちは承知しています。夕方近くになると、子どもたちの虫かごはセミでいっぱいになっています。捕まえるのは楽しいけれど、そのあと結局逃がすしかないと云うことなのです。

ここら辺に沢山いるのはクマゼミです。植木の根っこに付いて九州から運ばれてきたそうです。このごろ、タンタンの興味はセミそのものより、セミの幼虫に移っています。抜け殻なら、心おきなくコレクションできます。地面を探すと、セミの幼虫が出てきた直径一センチほどの穴がいくつも開いています。そして、地上の植え込みなどに、抜け殻がそのままの姿でぶら下がっている。幼虫は思いの外沢山いて、その幼虫を捕まえたら、脱皮、羽化を観ることが出来るはずです。

夏休みに入って早々、タンタンはセミの幼虫を一匹見つけました。夕方、夙川沿いを歩いていたそうです。捕まえて、飼育ケースに入れました。これを観察すれば、自由研究が一丁上がり。しかしそんなに思い通りに行くでしょうか。セミの脱皮は深夜から明け方に掛けてのイベントです。そんな時間にタンタンが起きていられるはずがありません、結局、トウサンが変わりに観察して、写真に撮ることになりました。一応、脱皮が始まったらタンタンを起こして見せることになっていましたが、タンタンは寝ぼけ眼でちらりと見た程度。まぁしかたありません。

以前に観たクワガタの脱皮とはずいぶん違っています。クワガタは蛹から脱皮する「完全変態」ですが、セミは蛹にならない「不完全変態」です。大人しくなってから、ゆっくりと脱皮が始まるのかと思っていたのですが、セミの幼虫はいのほか活発に動き回ります。あれ、急に静かになったと思ったら、もう脱皮が始まっていました。なかなか衝撃的な写真が撮れたのですが、ウエブページ管理を長年やっていて、虫の画像を嫌がる人が多いことを心得ています。紹介するにはかなり慎重になります。

と云うわけで、脱皮開始後約一時間で、すっかりセミの姿になって、羽根を伸ばしているところ。もう一こまは、粘土で燕の巣を作っているタンタン。タンタンにとって燕の親たちは泥をこねてかっこうよい巣を作る、あこがれの存在のようです。


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