秋の星空はちょっと寂しいのです。どの本にもそう書いてあります。

三回ベランダに寝そべるコロ

三階のベランダ

ホームズ彗星

ペルセウス座と彗星(11月8日)

しかし、意外なことに秋の夜空は見応えがあります。エリポンが眺めるような時間には、まだ夏の星座が見えています。夏の大三角形はエリポンが一番見つけやすい星達です。理科の教科書にも出ています。秋は日が暮れるのが早いので、あっという間に暗くなります。晩ご飯のあと、お風呂の前にはもう星が見えます。真冬ほど寒くもありません。

我が家の周りは道路もありますし、工場もあるので、星の観測にはそれほど良い条件ではありませんが、子ども部屋から星座観察におあつらえ向きなベランダに出られます。エリポンが「おとうさん、星を見よう。」と誘いに来ましたら、何冊かある星座の本、それから星座早見盤をもって、ベランダに出るのです。

そろそろエリポンが寝る時間になると、東の空にはオリオンが上り始めます。今ごろは火星と牡牛座もよく見えます。明るい星の少ない南天には、みなみのうお座。真上を眺めるとペガサスの長方形。そしてカシオペア。カシオペアとはくちょう座の間辺りにはケフェウスが見えるはずです。

こういった星々を、エリポンは見つけることが出来るようになりました。

さて、この頃の大きなニュースはホームズ彗星です。二等星くらいの明るさで肉眼で見えるという話を聞きました。場所はペルセウスの一番明るい星の近く。カシオペアとぎょしゃ座のカペラを結んだちょうど真ん中辺りのはずです。さっそくエリポンと眺めてみましたが、良くわかりませんでした。オペラグラスを持ち出してそちらの方を眺めると、何となく見えましたので。デジカメで撮影を試みました。100ミリレンズ(F2.8)を三脚に固定し、念のためレリーズスイッチを使って8秒ほど露出すると、ごらんの通り。他の星はくっきりとした小さな点に見えますが、彗星は少し滲んだような大きな光。まるで蝋燭の炎の様な感じです。

翌日、エリポンにオペラグラスをもたせてみましたが、難しかったようです。双眼鏡を手持ちで星をみるのはちょっとコツが要るのです。でも、ちゃちなオペラグラスでもびっくりするほど沢山の星が見えるのです。


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