どうやら難産?

実は、日曜日朝から陣痛が始まった、というか、20日頃からずっと出たり収まったりを繰り返していて、かあさんはいよいよ、間違いないんちゃうか?ということで、昼前に病院へ、もちろんとうさんもついて行く。助産婦さんに見てもらい、陣痛計を装着すると、徐々に痛みが収まってしまう。これはまるで、今日はおなかが痛いから学校を休むと電話を入れた途端に痛みが収まる小学生のようなものである。もう少し様子を見ようか、といわれ、とりあえず昼ご飯を食べに行く。歩き回っている間に陣痛が強まってきたら、そのまま入院してはどうかという提案で、要するにすぐにお産と言う状況では無いのである。子供たちは家でばあちゃんが見ていてくれているので、夫婦二人で近くのモスバーガーに入ると、何となく新婚さんのような気分である。モスのアイスコーヒーがおいしかった。そのあと、SATY 芦屋店に足を伸ばす。赤ん坊のおくるみなど、全部お下がりですまそうと思っていたのだけれど、どれもシミや汚れが着いているので、一つぐらい買いなさいと言うばあちゃんの提案である。SATYはジャイアンツ優勝セールの予告の店内放送がが店中に響き渡り、煩いことこの上ない。これもそごうがつぶれたせいで、こんな所にもバブルの影響がかいま見える。セールはともかく、ジャイアンツはどうでもいいじゃないかという人の方が多いのではないか(私もその一人)。アンチジャイアンツセールの方が客が集まりそうだが、、、SATYにとっては残念なことに、優勝は日曜日まで持ち越され、セールは月曜からとなった模様。赤ちゃん洋品売り場でおくるみと下着を買って、地下食品売り場でばあちゃんに頼まれたいくらかのものを手に入れた。とうさんは気が気でないのだけれど、かあさんは余裕があったみたい。結局、いったん病院に戻り、自宅で待機する旨申し出て家に戻った。何にせよ明日(月曜日)は診察の日である。予定日を過ぎて3日目、ばあちゃんが帰る日も刻々と近づいている。かあさんもつらい毎日。とうさんも、早くスタンバイを打ち上げて、すっきりしてビール飲みたい。親の勝手な都合で申し訳ないが、そろそろ出てきてくれないと、いろいろと困るんですけれど、、、そして、月曜日を迎えた。

いよいよ点滴だ

月曜日は、何にせよ診察を受けるように言われていたかあさんは、遂に週末の間中数分おきにやって来る痛みを耐え抜き、とうさんを伴って病院に向かった。診察後、ドクターはすでに決意を固めていたらしく、陣痛促進剤を使うことに関して説明を受ける。この場合は微弱陣痛と言うことで、促進剤の適応になるとのこと。自然分娩が良いに決まっているが、陣痛が長引くのは母体にとっても胎児にとっても好ましいことではないのである。出産4回目にして、はじめてお薬の世話になることになった。薬を使うということは、間違いなく今日中にかたが付くと言うことで、かあさんはそのまま入院、とうさんは職場に電話をして休暇を申し出る。陣痛室に戻ると、すでにかあさんの右腕には点滴が繋がっていて、準備万端、すでにお薬も入れてあるらしい。陣痛計を見ながら看護婦さんが少しずつポンプの速度を調節してゆく。痛みの強さ、頻度、持続時間が徐々に強まり、かあさんは辛そう。一人目の出産のことをとうさんも思い出した。あのときもつらかったな〜。何せアメリカだったし。思えば、いままで4回の出産はすべて違う病院だ。 (そのうちに4回分の出産の全記録をアップしたいと思っております。)

2時過ぎころから、本格的に痛み出して、3時少し前、遂にかあさんは分娩室に入った。とうさんも付いて行く。予防着を着るように言われ、助産婦さんのお手伝いである。もう始まるとのことで、とうさん久しぶりなんでおろおろする。え〜っと、ひぃひぃふぅだっけ?フゥフゥヒィだっけ?一応、アメリカでラマーズクラスに通って勉強したはずだが、余り役に立っていなかった。それでもかあさんが姿勢を変えるのを手伝ったり、励ましたり、手を握ってあげたり、少しは役に立ったはず。産みの苦しみの妊婦は何をされても嬉しいものです。もう赤ん坊の頭が見えていると助産婦さんが教えてくれる。ホントだ、見えてるよ!もう少しだ。要するにここの病院は立ち会い出産可、なのですが、ここまで見せてくれるところはあまりないと思う。

出てきたばっかり

お待たせしました

フーンッ!とかあさんが赤ん坊を出そうとがんばる。(いきむ、といいます)ドクターも駆けつけて、かあさんと、とうさんと助産婦に指示を出す。かあさんはなかなか上手にいきむことが出来ずにいると、ドクターがお腹を押して、紫色の顔をした赤ん坊の頭が出てきて、そのあとはあっという間だった。赤ん坊が弱々しい産声を上げる前に、見えた股間に立派なやつが付いているではないか!かあさん付いているよ。良かったなぁ。かあさんは男の子が欲しかったのだ。とうさんはどっちでも良かったんだけれど。

へその緒が切られて、赤ん坊は遂に独り立ちの時を迎えた。随分もったいぶってくれたもんだ。かあさんご苦労さん。ドクター、助産婦さんありがとうございました。感動的な出産でした。

分娩室から出るところ

赤ん坊には特に問題はなく、かあさんも疲れてはいるが一応母子ともに順調というやつで、めでたしめでたし。9月25日午後3時28分、体重は3472グラムの男の子でした。右の写真は分娩室から出た直後のポラロイド写真です。かあさん疲れ切った顔。どちらが生まれるか、周りがやきもきしていたので、家で待つばあちゃんや、かあさんの実家に電話してから、 しばらくかあさんと回復室にいた。夕方に家に帰り、3人のお姉さんたちとばあちゃんを病院に案内して、新しい家族をみんなに紹介したのでした。

病室で家族勢揃い

ごたいめーん

エリポンは、赤ん坊のことがよく分からないらしく、最初は怖がって近づこうとはしませんでした。上の二人の姉たちは、だっこしたいと言いだし、色々な意味でかわいがってくれそうです。それにしても、本当に、やれやれ、です。長かったな。 土曜日にかあさんは家に戻る予定です。無事の出産で、ほっとしています。ただ、入院でかあさんが家にいないことで、エリポンとヨウカラは寂しいみたい。ナミンチも長女の重圧を感じているようです。