今年は、なんだか短い夏でした。

枯れたひまわりの花

ひまわりの種

アブラゼミ

じっとしている蝉

いろいろと忙しくて落ち着かなかったせいかも知れません。冷夏で、余り暑さを気にする必要がなかったからかもしれません。9月に入ってからの残暑はなかなか強烈でしたけども、いつの間にか始まって、気がつくと終わっていた夏。

夙川公園で遊んでいて、知り合いの方にあいました。公園の花壇の手入れをしていましたので、子供たちと手伝いました。

枯れたひまわりを引っこ抜きました。図体の割に、ひまわりの根っこは僅かなものです。引っこ抜くのは簡単。余り日当たりが良くない為か、貧弱なひまわりではありましたが。種もさほどたくさんは詰まっていませんでした。

花壇を掘り起こしてから、花の苗をいくつか植えていると、エリポンが蝉を捕まえた、といいます。蝉が鳴かなくなって、ずいぶん経ちますから、すぐには信じられず。見ると、羽がぼろぼろになったアブラゼミが、エリポンの捕虫網に引っかかっています。確かに蝉。しかも生きています。ゆっくりと、足を動かしながら、網にしがみついていました。

何故今頃、こいつ一匹だけ、私たちの前に姿を現したのかわかりません。本当は来年の夏、出てくるつもりで居たのでしょう。ちょっとした勘違いで、今、ここに居るのかもしれません。仲間たちとはぐれてしまったことは間違いありません。

手入れが終わったばかりの花壇の隅に、そっと置いておきました。もう鳴くこともできません。羽ばたくことも。夏は既に、すっかり終わってしまっています。


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