エリポン、三年生になるとずいぶん難しい漢字を習っている。授業で自己紹介のスピーチをやるという。

柚子を持って学校に向かうエリポン

柚子の葉をもらいに

夙川公園の植え込みの中

見事なテングタケ

飼っているペット、セキセイインコのハクトの話と、自分の好きな授業の話をするつもりで、台本を書いていたエリポン。ちゃんと漢字を使って、まぁ余り丁寧な字ではないけれども、形はきちんと出来ている。これがエリポンスタイルということ。

ハクトの話は尽きない。わが家に来てから、ずいぶん子供たちを心配させたハクトも今では何事もなかったように、家の中を飛び回っている。ほとんど放し飼いである。得意な科目は国語と理科。へぇ。確かに、漢字のドリルは熱心にやっている。ドリルの中の漢字は書けるのだが、文章中に出てくると、あてずっぽうになることがある。折角覚えた漢字なのだから、使えるようになった方が良い。要するに、いろいろな本を読んだり、文章を書いたりしながら、使い方を身に付けていく必要がある。

理科が得意というのも頷ける。理科、といっても、物理や化学よりも生物系だ。鳥の種類やツバメの生態には大変詳しいし、キノコの名前も本に載っているのはあらかた覚えている。実際に、公園で見かけたキノコの名前をたいてい当ててしまう。理科は得意なのだ。

近所のKさん宅の庭に柚子の木があって、アゲハチョウが卵を産む。アゲハチョウの幼虫は柑橘系の葉っぱを食べる。成長期にはすごい勢いで食べるから柚子の木が丸裸になるので駆除する必要がある。エリポンとタンタンが三匹ずつ幼虫をもらって、それぞれ学校と幼稚園に持っていった。アゲハは完全変態だし、見栄えが良いから学校で飼育するのに向いている。問題はエサである。結局、エリポンとタンタンは毎朝Kさん宅に寄って、柚子の葉を何枚かもらってから行く。結局、柚子は丸裸になってしまうかもしれない。

ナミンチが学校の帰り道、夙川公園の植え込みの中に大きなキノコを見つけた。早速エリポンと二人で見に行って、写真に撮った。直径10センチ余りの大きな傘。テングタケで毒があるとのこと。家に帰って図鑑を見ると、まさしくテングタケだった。枯れたサクラの木には、カワラタケがたくさん生えている。

スピーチを翌日に控えて、バサローがわが家にやってきたので、エリポンはインコを紹介する部分の台本を書き直すことになってしまった。面倒くさそうにしていたが、うまく話せたのだろうか。


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