調子の悪いパワーブックのOSを入れ直した(2005-12-19)

先日来の不調を引きずっていたパワーブック。OSを更新後、起動はますます困難になったように思う。ここは根本的な解決が必要だろう。

症状
起動にもたつく。
パスワードが通らないことが多い。リセットを数回繰り返すことで、パスワードが通るようになる。
診断
内蔵HDDにトラブルを抱えて、起動時に読み込むファイルの一部が損傷している。

パスワードが通らないというのはシャレにならない。今回もそうだが、起動時のトラブルはパソコンのリセットを要求することが多く、結局、システムのそのほかの部分にダメージが広がる可能性が高い。そして、本当にパスワードが通らなくなったら一大事である。そうなる前に根本的な対策を立てる必要があるだろう。

OSXのインストールには3種類ある。

  1. Mac OSXをアップグレード
  2. アーカイブしてからインストール
  3. 消去してからインストール

先日、私がやったのは一番目。アップグレードの場合、アプリケーションやユーザーデータは当然そのまま残る。パスワードなども持ち越されるから、システムを書き換えたり、置き換えたり、付け足したりするだけで、土台は再利用されるに違いない。それにまつわる不調も持ち越される。アーカイブしてインストールは、現行のシステムを別フォルダに移して残し、新バージョンをインストールする。ディスクスペースがその分必要になるし、ディスクユーティリティの「復元」を利用出来るようになって存在意義は薄れたのではないか。

現にアップグレードインストールで不調は持ち越されており、パワーブックを復調させるためには一旦フォーマットし直して、穴ぼこが開いた土台を更地にし、その上でシステムを新規インストールする必要があるだろう。但し、新規インストールには相当な苦痛を伴う。すなわち、ソフトウエアのインストールやら、パッチを当てる作業、初期設定、ライセンス認証など全てやり直しとなる。安直には、「復元」コマンドでバックアップを戻してやる方法が考えられるが、結局エラーも一緒に復元する可能性が高い。

しかし、トラブルそのものの深刻さから、やらざるを得ないと決意を固め、内蔵HDDドライブそのもののトラブルも疑い、最近値段が安くなったことも知っていた(80GBで12000円程度)ので、どうせ新規インストールの苦労を味わうなら、ドライブそのものを新調しようかと思案し、実行に移す直前、先月号のMacFan誌の特集記事が目に入った。

MacFan誌2005年12月号特集、「ノートン先生不在のTigerを救え!」68-69ページ:根本的に修復するテクニック編。要するに「新規インストール」のあとの環境構築に、OSXの「環境移行アシスタント」を利用し、あらかじめ「復元」で確保しておいたバックアップのユーザー情報を吸い上げるという手法。コストはかからないし、取りあえずやってみる価値がありそうである。如何にまとめた手順は、その記事を参考にして、実際に私がやったことをまとめた。それ以外にも、2005-12号はpdfやHDVに関する記事など、資料としての価値が高い。

必要なもの

パワーブック本体に加えて

  1. OSXインストールCD、またはDVD
  2. 十分なHDDの空きスペース
  3. 外付けドライブを使うならケーブル
  4. 時間(一晩かかると思った方がよい)
  5. 覚悟と度胸、そして冷静な判断力
  6. 邪魔が入らない雰囲気

手順

括弧内は目安となる時間である。あくまで自己責任でやっていただきたい。

  1. 不必要なデータやソフトウエアなどを削除し、ゴミ箱を空にする。(バックアップを取るときの鉄則)
  2. インストール用DVDから起動し、ディスクユーティリティのFirstAidで内蔵HDDをチェックする。必要があれば修復する。(30分程度)
  3. 外付けHDDをディスクユーティリティの「消去」でフォーマットしておく。FirstAidでチェック。(10分程度)
  4. 引き続き、ディスクユーティリティの「復元」で内蔵HDDの内容を外付けHDDにコピーする。(3時間程度)*1
  5. 復元した外付けHDDを起動ディスクに選び、起動可能であることを確認する。(大変重要なステップ)*2
  6. インストールDVDからインストーラを立ち上げ、インストール先に内蔵HDD、オプションで「消去してからインストール」を選択し実行する。これをやると、内蔵HDDの内容が全て失われる。(およそ40分)*3
  7. インストール終了後、自動的にセットアップアシスタントが起ち上がる。
  8. 「すでにMacをお持ちですか?」画面で、「別のMacから情報を転送する」を選ぶ。*4
  9. 次の画面で、転送内容を選択し、実行する。(2時間程度)
  10. 転送できなかったファイルに関するアラートを確認。
  11. 再起動する。

再起動のあと、ソフトウエアアップデートを起動し、OSに関するアップデータをいれる必要がある。シマンテックのいくつかのファイルが転送できなかったと思うが、はっきりとは覚えていない。

おおむね、意図通りに環境移行が出来た。改めてシステムインストールDVDから起動し、パスワードのリセットを行っておいた。その後は問題なく動いているので、やって良かったということ。

*1
インストールDVDより起動し、FW接続の外付けHDDにバックアップを取ろうとしたが、エラーが出て途中で止まった。結局、通常の起動状態から、アプリケーション>ユーティリティ>「ディスクユーティリティ」を起動し、バックアップを取った。エラーで無駄にした時間を含めると、6時間程度費やしたことになる。
*2
当然、起動ディスクとして指定可能なドライブを選ぶ必要がある。
*3
今まで保持していた内容の全ては失われる。本当に大丈夫?あんた、今そんなことやってるヒマあるの?自問自答すること。思いとどまるならここが最後のチャンス。
*4
本来は、Mac本体を購入し、今まで使っていたMacから環境を移す目的なので、もう一台のマックをHDDターゲットモードで使うことを前提としているが、外付けドライブに起動可能なシステムがはいっていれば環境移行は可能である。