作成日:4/25/01;修正:12/15/02: 12/29/03履歴関連ページホーム

花火を眺めながら、バーベキュー

毎年8月末の土曜日に兵庫県川西市で猪名川花火大会が行われます。かあさんの実家があるので、私は結婚前にお邪魔して、かあさん(当時はまだかあさんではなかった)が友達と浴衣を着て、実家のベランダから花火見物をしたことを思い出します。
今年は実家の両親が旅行で不在(当日夜遅くに帰宅予定)だったのですが、勝手に上がり込んでかあさんの姉(キミちゃん)一家とバーベキューをしながら花火見物をして、両親の帰宅を待つという企画です。
実家のベランダは東向きで 花火会場となる河原は直接は見えないが見通しは最高。電線が少し気になる程度で、花火見物の特等席です。バーベキューコンロをセットして、炭火を起こす役をとうさんが受け持ちましたが、当日は風が強く、なかなか火がつかない。汗だくになっているうちに、肉と野菜とエビが皿に載ってやってきて、そのうち花火も始まってしまいました。炭火はキミちゃんとご主人のヒロくんが手伝ってくれて、ようやく感じのいい煙とにおいが漂い出しました。汗だくになりながら缶 ビールを飲んでいたので、とうさんはかなり酔っぱらってしまった。子供たちもバーベキューと花火で大忙し、、、、

テレビでは、阪神タイガーズが、凡戦を繰り広げている。ヒロくんが阪神を応援するものだから、染まりやすいナミンチが、私も阪神ファンになると言い出す。それだけは勘弁してくれ、、、「デモね、ナミンチよ、、、野球って言うのはね、、、」と、言葉巧に誘導する。ナミンチは影響を受けやすいのである。純正の阪神ファンは勝ち試合を最後まで見ないそうである。逆転されて不愉快になるくらいなら、そうなる前にテレビを消してしまうらしい。ナミンチが阪神ファンになって、甲子園に連れて行く羽目になったら、トウサンにはあのジェット風船がどうしても堪忍ならん。ヒロくん、かなり酔っぱらい、愛するタイガーズ選手たちに罵声を浴びせ始める。

景気が後退して、各地の花火大会は規模の縮小を余儀なくされていると聞きました。 確かに、一発数万円(もっとするか?)の花火は一秒ほどで煙になってしまうし、宣伝効果 といっても花火に社名を付けて打ち上げるわけにもいきません。ずいぶん贅沢で、無駄 な道楽だと思う。 最近は紫色や緑色の花火が流行みたい。立派な花火でも、続くと慣れっこになってしまって、単発では感動してもらえなくなる。花火というのは「これでもか!これでもか!」の芸術だ。そして、花火はすべての人の頭上に平等にきらめく。平和な平和なお楽しみ。お金持ちのみなさんが損得抜きで、我々のような下々の庶民の頭上に一瞬の芸術をおごってくれる。そんな社会構造まで思いを致しながら、両親が帰宅した頃には私はへべれけになっていたのでした。

晩夏の風物詩として、私の猪名川花火大会の評価は極めて高いです。ただし、誰かが子供の面 倒を見てくれて、特等席でのんびりと眺められればの話ですが。

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