このページのもくじ

  1. 梅田とは?
  2. キーノート
  3. ソフマップ対ヨドバシ
  4. 現状の確認
  5. 目指すところ
  6. 必要なもの
  7. 作業手順
  8. 内蔵HD交換作業
  9. ルートでログイン??
  10. システム移植の奥の手
  11. その後の作業
  12. 気分の問題?

多忙とか云いながら、実はそれほどでもなかったり。梅田に出たついでに、前々から考えていたことを実行に移しました。

梅田とは?

梅田というのは、大阪キタの繁華街一角。東京で云えば銀座か池袋(って、随分違うか)、札幌で云えば時計台前、旭川で云えばサティ永山店一階レジ付近といったところ。永山サティは例の事情で名前が変わってしまったかも。

要するにJR大阪駅、阪急・阪神のターミナル駅、市営地下鉄のあるところ。数年前にソフマップギガストア梅田店、一昨年くらいにヨドバシカメラ梅田店が開店して、パソコン目当ての人はミナミの日本橋(東京で云えば秋葉原のような所)に足を伸ばす必要が無くなった(訳ではないが、だいたいの用事は梅田で済んでしまう)わけです。我が家からだと、他に、神戸ハーバーランドのソフマップも、車で行くなら割と便利です。

キーノート

多少の臨時収入があり、梅田に出たついでに、と、以前から考えていたことを実行に移そうと、取りあえずソフマップ梅田店に向かいました。それは、アップルのソフト「キーノート」を手に入れること。この項でも、今までに何度かパワーポイントの悪口を書いていますが、キーノートはそれに代わることが期待されるソフトです。ソフマップのマックコーナーでパッケージを手にとって眺めると、表面にはいろいろとうたい文句が印刷してあります。アップルがクールと自慢するプレゼンテーションの例もきれいなカラーで印刷してありますが、それがとても、いうて悪いが、ダサイので、買う気が失せました。この手のソフトは信頼性とか、使い慣れていることがかなり重要でもあり、もう少し暇な時に、アカデミック価格で買ってしまおう、あるいは職場で買ってもらおうか、などと考え直した訳で、取りあえず以前から考えていた一つ目は頓挫したのですが、、、

ソフマップ対ヨドバシ

ずらりと並ぶ、ウインドウズパソコンに興味がない私にとって、ソフマップとヨドバシの比較は意味があります。お店の大きさ、一般的な品揃えでは、問題なくヨドバシでしょう。しかし、マックユーザーとしては、良い勝負になります。ソフマップの良いところは、マック関連を一カ所にまとめているところです。分かりやすいし、店員にも尋ねやすい。一方、ヨドバシはマックがまとめてあるのは、本体と一部の周辺機器のみで、ソフトはソフト売り場のマックコーナー、周辺機器はそれぞれの棚を探すという感じで、全体としての品揃えは恐らくソフマップより上なのでしょうが、探すのが一苦労。

価格は、ヨドバシのポイント制度をどう評価するかに依りますが、ヨドバシの方が安いかもしれません。物によってはソフマップにお買い得品が見つかることもあります。要するに、それほど大きな差はないと思う。阪神梅田駅からちょっと寄るにはソフマップの方が楽です。

で、今回気が付いたヨドバシの最大の問題点を指摘しておきます。店の広さ、客の数に比べて、圧倒的に店員が少ないことです。何か尋ねようにも、誰も相手にしてくれないというか、フリーの店員がほとんど居ないのです。バルクHDDの棚の前で15分程店員が通るのを待っていましたが、結局現れず。もうええ、ソフマップに行こう、ということになりました。

ソフマップの方には余裕綽々の店員が大勢いるのです。

キーノートを諦めた私は、ふと、それ以前に考えたことを思い出し、実行に移すことにしました。パワーブックの内蔵HDDの交換です。

現状の確認

と、云っても二日前の状況ですが、私のパワーブックG4は、667MHzのDVIモデルというやつ。メモリは1GB、内蔵HDは30GBです。秋葉館の通販で手に入れた英語版で、OSX10.2は日本語ですが、OS9.2の方は、英語版になっています。(好んだのはアスキーキーボードのみで、OSの方は日本語バージョンが手に入らず、不本意ながら英語版を使っている)。

今はどうなっているか知りませんが、一年前、パワーブックを使い始めた頃のいろいろな雑誌等のガイドには、OSXとクラシックは別のバーティションを切ってインストールした方が良い、と書いてありましたので、私もそうしたのです。この辺の経緯は、道具としてのパソコンのバックナンバーを参照してみて下さい。当時はクラシックを使うことの方が多かったので、いくらか大きめのパーティションにクラシックを入れました。その後OSXの比率が上がり、現在はクラシックを立ち上げることはあまりありませんが、OSXに割り当てたパーティションの容量が一杯になりつつあったので、パーティションを切り直す必要に迫られ、それをやるには結局、システム入れ直しとか、データのバックアップとかも考慮する大作業になるので、ついでに内蔵HDを大きな物に入れ替えようと、決意したわけです。最近の内蔵HDDの価格が下がったことも、この決断の大きな要素のひとつです。

目指すところ

必要なもの

パワーブックのケースを開けるのは初めての経験です。取りあえず必要と思われる物を列挙しておきます。

資料
ハードウエアの分解、およびドライブの交換については、いろいろな雑誌などに紹介されています。今回は、MacFan(2002年8.1号38-39ページ)を参照しました。写真入りの解説でなかなか分かりやすかったです。
システムを含むデータの移し替えに関しては、十分な情報が見つかりませんでした。OSXの場合、単純なコピーでは起動ディスクを複製することは出来ないのです。一応参考にしたのは、TriBackupというバックアップソフトのpdf版のマニュアルです。
ドライブ
2.5インチ、9.5ミリ厚の物から選ばなくてはなりません。HITACHIブランドのTravelStar60GB、4200rpmのモデル(IC25N060ATMR04-0 60GB)。ソフマップ梅田店で購入。19,000円くらいでした。
HDケース
ヨドバシ梅田店で見つけましたが、驚くほどいろいろな種類があります。Firewire (IEEE1394) 接続で、起動ディスクとして指定可能な物。バスパワー対応の方が役に立つでしょう。他に、USB接続が可能な物なども選べます。結局選んだ物は、メディアフォーカスというブランドのCARRIER GXM-25Fという製品。ケーブル類、電源用のアダプタ、持ち歩きようの革ケース、ねじ回し用のドライバー、CD-ROMの方のドライバーも入っていますが、OSXはドライバーソフトのインストールは不用です。値段は6980円。消費税とポイントで差し引き2966円の支払い。なんだか得をした気分でした。
工具
小さめのプラスドライバーに加えて、パワーブック分解にはトルクスドライバーという工具が必要です。6角形のドライバーです。T-8というサイズがあればよいのですが、3サイズセットで2800円。ソフマップで購入。
システム・ソフトウエア
システムのインストール作業はやりたくないのですが、一応、OSX10.2のシステムインストール用CD-ROM二枚組を用意しました。TriBackup3というバックアップソフト。フォーマッタに関しては、OSXのディスクユーティリティが使えます。場合によっては、様々なソフトを再インストールしなくてはならないかも知れませんので、それらのインストールディスク。しかし、インストールに時間が掛かるし、パスワード入れ直しとか、あるいはアップデータを入れ直したりとか、やりたくありません。ありませんが、一応ブロードバンドでネットにつなげられる環境はあった方がよいと思います。

作業手順

実は、いろいろとやったのです。勿論、OSXのシステムインストールも、やりたくないと云いながらやりました。

まず、新しいドライブをケースに入れて、外付けディスクとして接続。OSXのディスクユーティリティでイニシャライズしてやると、無事外付けドライブとして認識されました。TriBackup の「コピー」で、内蔵HDの複製を作りました。作業中にいくつかエラーメッセージが出ます。要するに、いくつかの重要なファイルが読み出し専用で、コピーコマンドでは移せないらしいのです。従って、これを起動ディスクに指定しても、起動できません。

やむを得ず、OSX新規インストール。起動ディスクになりました。しかし、のっぺらぼうのディスクトップは私の望むところではありません。

新しいドライブをいつまでも外付けにしていても、埒があかないので、少々無謀とは思いましたが、先に内蔵HDを入れ替えてしてしまうことにしました。システムの移植はその後です。

内蔵HD交換作業

上述のマックファンの写真解説を見ながら作業。注意点を私なりに上げておきます。

かなり緊張しました。ピンがちょっと曲がったが、まぁなんとかしました。

ルートでログイン??

取りあえず作業を終えて、今までの内蔵ディスクが外付けケースに入ったわけで、そっちを起動ディスクにして立ち上げ、作業しました。

起動ディスクのバックアップを作るわけですが、TriBackupのマニュアル内、「よくある質問」に、以下の記述があります。(抜粋です)

MacOSXのブートできるボリューム全体をコピーまたは複製出来ますか?
(回答)
はい。できますが、TriBackupは現行ユーザーの許可範囲に従います。MacOSXでTriBackupを稼働することと、全てのファイルに対する完全な許可が必要です。
ひとつの解決策として、<root>でログインすることが挙げられます。
別の解決策として、アプリケーションをルートで稼働すること。

一応、私は自分のパソコンの管理者なわけで、パスワードも分かっているつもりだった。しかし、このrootでログインするというのがよく分からない。アプリケーションをルートで稼働する方は、マニュアルにその方法が書いてある。マックOSのユーティリティの「ターミナル」から、UNIXコマンドでルートを指定してTriBackupを立ち上げるということらしいが、Passwordが宜しくないらしく、先に進まない。だいたい、私はUNIXのコマンドなど知らないから、マニュアルに書いてあるとおりのことしかできない。

しばらく考え、いろいろ右往左往したが、結局この方法は諦めることにした。しかし、既にHDは入れ替えてしまった。早急になんとかしなくてはならない。奥の手を考えついた。

システム移植の奥の手

私が考えついた方法なので、お奨めできないというか、自己責任でどうぞ。まず、クラシックから起動し、クラシックでTriBackupを立ち上げ、コピーコマンドで、旧HDの内容を新HDに複製するという方法。これを、OSXのボリュームとクラシックのボリューム両方で行い、新HDに二つのボリュームをまとめる。コピーする時は、「行き先だけに存在するファイルは残す」設定とする。

クラシックから立ち上げたのは随分久しぶりで、操作方法を忘れている。たかだか20GB程度のコピーなのだが、なんだか大変時間が掛かった。数時間費やした。コピーそのものに時間が掛かるというより、途中でバックアップソフトがサボっているため。しかし、こうして作った複製で、立ち上げに成功。一応、今までの環境がそのまま移植出来たようである。もしかすると、TriBackup を使わずに、ファインダの単純なコピーで、全く同じ結果になったかもしれない。今さらやり直すのは嫌なので、その疑問に関しては放置するけれど。

その後の作業

あとは検証である。無事にコピーされたかどうか。環境の移植がうまく行ったことが確認できたら、旧HDはイニシャライズして、バックアップ専用とするつもり。

今回の作業の結果、はっきりしている問題点は、エイリアスが行方不明になることである。今回、パーティションで分けていた二つのボリュームをまとめたため、エイリアスを使ういくつかのソフトの動作に問題が出ている。例えば、iTuneのデータが行方不明になっている。いちいち指定し直さなくてはならない。それから、フォント。クラシックのフォントをOSXでも共用していたのだが、使えなくなった。確か、クラシックのシステムフォルダ内のフォントフォルダのエイリアスを作って、OSXのライブラリフォルダに入れるかなにか、そういう作業が必要だったはず。適当にやったら使えるようになりました。

気分の問題?

内蔵HDの容量が増えて、音が静かになった気がするのと、いくらか速くなった気がしますが、気のせいかもしれません。取りあえずは順調に動いているようです。締めて、およそ2万7千円ほどでした。

今回、最も問題となったのは、システムの単純な移植の部分。いろいろと資料を調べようとしたのですが、なかなか見つけられず。というわけで、このような覚え書きを残したわけですが、一応、自己責任でやりました、とだけ、強調しておきます。

疲れました。