このページのもくじ

  1. Pantherでちょっと
  2. 文書の構造とフォントサイズ
  3. 本文のフォントサイズを指定する(しない)心理
  4. ブラウザによる見栄の調節法

いつも参考にさせてもらっているいくつかのサイトで、フォントサイズが話題になっています。

Pantherでちょっと

マァマァ順調に動いているPantherですが、ちょっとこれは、と思うところをいくつか。

Pantherファインダウインドウ

まず、ファインダウインドウですが、前との比較になると、良くなっているのかもしれません。以前にも指摘しましたが、サイドバーに取り出しボタンが付いたのが、私には気に入りません。やむを得ず、サイドバーの幅をうんと狭くして、こんな感じで使っています。サイドバーを消してしまうことも出来ますが、そこまでやると寂しい感じ。アイコンの名前は、カーソルを上に持っていくと表示されますし、これでもさほど困りません。

サイドバーについて、ファインダの環境設定でいくらか設定できるようになっています。「コンピュータ」の表示はデフォルトでオフですが、チェックすると表示されるようになりました。サイドバーはスクロールできないので、表示項目が増えると、勝手にアイコンのサイズを小さくしてしまいます。ちょっとどうにかならないものか。

ところで、インターネット設定は、どこに行ったのでしょうか?デフォルトで起動するブラウザがサファリのまま、他に変えるにはどうしたらいいのかな?pdfをダウンロードすると、アクロバットリーダーが自動的に起動するんだけど、プレビューを使いたい。どうしたら変更できるのでしょうか?

文書の構造とフォントサイズ

フォントサイズをどうするか。これは文書の構成と密接に関わります。新聞記事を思い起こしてください。文書には見出しがあり、要約があって、小見出しがあり、本文がある。筆者の署名や脚注が添えられることもあります。理解しやすい様に、各々の構成要素を並べて、なおかつ、文書の各部分が明確に区別出来るように、フォントを変えるのは有効です。例えば、見出しは目立つ場所に、大きなゴシックフォントで。本文と思って読んでいたら、実は要約だった、などと云うことがないように、要約部分はそれと分かるように囲むとか。しかし、結局は、本文を読ませるためにそれ以外の構成成分は添えられるわけなので、あくまで基準は本文になるべきです。本文部分を基準として、見出しはそれより大きめ。脚注は若干小さめ。概要は枠で囲んだり、場合によってはいくらか太めの文字で表示するとか。

従って、文書のフォントのサイズを指定するときは、本文を100%、1em、もしくは指定なし、として、それ以外の部分を相対指定(本文のフォントサイズに対して%、あるいはemで)することで拡大、縮小し、文書全体としてのバランスを取るのが筋だと思います。

本文のフォントサイズを指定する(しない)心理

この話題は、以下のサイトに取り上げられていたもの。元々は、hatena::agendaの10月25日以降の記事。(hatena::agendaの過去ログ)特に、ねこめしにっきには、これに関する関連文書の一覧もあり、参考になります。

往々にして、ウエブサイトの作成者が、本文中のテキストを小さめに指定するケースがあるそうです。単純に無知が原因で、そうする場合が多いと思います。一年前には、私も<font size="2">とか、やっていました。どうしてそうしていたか、思い出してみると、とりあえず、自分のホームページを自分の思ったようにレイアウトしたい、と云う発想があって、画像を埋め込んで、テーブルを使ってレイアウトしようとした場合、フォントが小さい方が融通が利くのです。その際に、作成者(一年前の私)は、閲覧者が私のデザイン上の意図を無条件に受け入れてくれていると、勝手に思いこんでいました。そして、小さめの文字の方がなんだか格好良いとか、ちょっと薄目の色を使うとクールに見える、というか、自分の印象に残っているクールなページがそうなっていたと云うこと。この二つが絡み合って、ページのデザインの重要な部分として、文字サイズを小さめにしていたのです。多くの場合、閲覧者がどうやってウエブページを見ているかまで、思い及んでいません。

特に、私の場合は、マックを使ってでウエブページを作り、マック用ブラウザで表示確認、閲覧していましたので、他の大多数(ウインドウズユーザー)の閲覧環境といくらか異なっていたわけで、この問題、つまり、閲覧環境の違いによってウエブページの見え方が違う、と云うことに気が付いたとき、問題は、深刻に思えました。他の閲覧者の環境に合わせようと思っても、ウインドウズユーザーがどういう風にブラウザを開くのか想像が付きません。しかし、自分の閲覧環境とかなり違っていることだけは確か。そういうときに、ウエブ標準、HTML+CSSに出会ったというわけ。とりあえず、CSSに対応していないブラウザ(NN4.x、など)を悪者にしてしまって申し訳ない感じですが、閲覧者に任せる、と云う発想で。気分はかなり楽になりました。

私にとってクールなページとは、スタイルシートの適応を切ったときに見事に並ぶページです。みっともないと思うのは、クールにしようと苦労して、結局、酷くバランスを崩してしまうようなページ。狭いフレームやテーブルの中にフォントサイズを詰めて配置しようとしても、読みにくいと思った閲覧者が表示フォントを大きくしてしまえば、元も子もないということ。特に、画像を取り入れたページで、その傾向は顕著です。

本文のフォントサイズを小さめにする作成者には、二通りあるように思います。一つは、ブラウザの操作法、つまり、ユーザーが自分の意志でブラウザを操作して表示フォントを大きくすることが出来る、と云うことをご存じない人。もう一つは、作成者が思う格好良さと、閲覧者の利益が一致していないと云うことに、気が付いていない人。つまり、小さなフォントが読みとりにくいと云うことに気が付かない人です。加えて、中には、わざと読みにくくして、閲覧する人にブラウザの操作法(フォントサイズの調節や、ユーザースタイルシートの利用)を覚えてもう、と云う発想の人も居ると、上に挙げた参考サイトに書いてありました。

ブラウザによる見栄の調節法

実際に、ブラウザでどれくらいウエブページの見え方を調節できるか、をまとめておきます。もちろん、マックOSX用の主要なブラウザ、それも、最新バージョンのみですが、ウインドウズユーザーで、マックのことはまるで分からない、と云う方には、いくらか参考にしていただけるのではないかと思います。

因みに、スタイルシートを使うと、

「フォントサイズが px 値で指定されてると WinIE で文字サイズメニューから大きさを変えられない」と云うことになるそうです。要するに、ウインドウズのエクスプローラでは完全にフォントサイズ固定ができる(!)と云うことらしいです。知りませんでした。

サファリ(v.1.1)

このごろのマック用デフォルトブラウザ。私も常用しています。リファラーの自称名はMozillaです。

エクスプローラ(5.2.3)

ネットスケープ(7.1)

ネットスケープは、どうも、外部スタイルシートをユーザー設定出来ないらしい。その代わりに、初期設定の「配色」で、ページのレイアウトを保ったまま、背景と色を変更(独自のもの、あるいはシステムデフォルトに指定)することが出来る。Mozilla1.4も基本的には同一、と云うか、初期設定をネットスケープと共有しているみたいです。Mozilla Firebird 0.6.1も概ねネットスケープと同様であるが、初期設定のFonts & Colorsで、Always use my fonts and colorsと云う項目があり、フォント、色、それぞれについて、閲覧者の環境設定を使うかどうかを指定できる。

追記:Mozillaブラウザに対するユーザースタイルシートの適用方法(QUIA 平野敬さんのコンテンツ、文書表示のカスタマイズ)。この中で、MacOSXの場合、Profileフォルダは、ユーザー>ホーム>ライブラリ>Mozilla>Profiles>の中にあります。

Opera日本語版6.0.3

一応、正規ユーザーであります。機能てんこ盛り。マックバージョンを使っている人は滅多に居ないみたいです。リファラーの自称名は、デフォルトでOpera。しかし、初期設定でMozillaやIEとして認識させることが出来ます。特徴は、作成者モードとユーザーモードの切り替え機能。デフォルトの設定では、「ウエブ作成者の提供する設定を無視するモード」と、「ユーザーの設定を無視するモード」、と云う感じで、メニューの日本語は妙です。以下、テキストの表示について、まとめます。

ブラウザのメニュー
表示文字サイズを調節するメニューはありません。
ズーム欄、もしくは、ズームスライダー(メニューバーの中に置くことが出来る)
ただし、このズームは文字サイズとともに、画像とテーブルのサイズも変化させる、他のブラウザには無いタイプです。
作成者モードとユーザーモードの切り替えボタン(メニューバーの中)
作成者モードでは、作成者スタイルシートおよび、HTML タグによるフォント、背景などの指定を無視

初期設定で、テキスト表示に関わる部分は、

いやいや、なかなか大変な作業。しかし、自分が如何にブラウザの設定について無知であったか思い知らされる。というか、サファリの環境設定が単純すぎる、と云う気がしないでもなく。もう少し続きます。