カレイダGPX44IIで大判ポスター作製:2004-09-13

仕事でプレゼンテーション用ポスターの作製。今回は横長の規格です。職場に共同利用の大判プリンタがありますので利用させてもらいました。このようなポスターを作るときは、概ね二通りのやり方を考慮します。

  1. パワーポイントで作製し、A4サイズの複数のコマとして、カラーレーザープリンタで打ち出す。
  2. 共同利用の大判プリンタ(Fujifilm Kaleida G44)利用を前提として、AppleWorksで作製する。

パワーポイントでやるメリットは、全て手元でやれること。間違いを修正しやすいこと。デメリットは、見栄えが悪いこと。カラーレーザープリンタの印刷クオリティがインクジェットよりかなり見劣りすること。一方、大判プリンタのメリットは、一枚にまとまるので、見た目がよいこと。内容のオーガナイズをやりやすいこと。貼り付ける手間が少ないこと。一方、共同のパソコン室での作業になること、間違いがあったときに修正しにくいこと。持ち運びに苦労することなど。それらに加え、Fujifilm Kaleida G44のプリンタドライバ(EPSON PM9000C)がOSXに対応していないという、大きな問題を抱えています。(道具としてのパソコン2003-10-11、大判ポスターの罠

今回はとりあえず、大判プリンタ利用と云うことで、AppleWorksで作業を開始。OSXで作って、印刷の時はクラシックから立ち上げる。以前、クラシック版AppleWorksでやったときは、大判の書式を設定するのにプリンタをつなぐ必要がありました。その時に作ったポスターのファイルを複製し、書式を弄らずに編集するとプリンタが繋がっていない状態でも大判のファイルを扱うことが出来ます。OSXで作ってクラシックバージョンで印刷する場合、フォントの設定に注意する必要があります。例えば、ヒラギノフォントはクラシックにありませんから、印刷の段階でレイアウトが狂う可能性があります。今回は、全て英語にするということで、フォントはお気に入りのGillSansを使いました。大判ポスターを作る場合は、PowerBookの15インチモニターではとてもではないが収まりきらないので、33ー50%の縮小表示で編集してゆきます。作業効率の都合上、テキストはワードで編集し、スペルチェックをしてからAppleWorksのファイルにペーストし、それからフォントやレイアウトを修正してゆきます。フォントサイズは24をデフォルトにしました。ポスターとはいえ、見る人は近づいて見ますので、この程度で十分です。逆に、フォントが細かすぎると、見る人の読む気が失せるので注意が必要です。

出来上がって、パワーブックを持って共同利用パソコン室に行くと、既に一人、使用中。後で出直しましょうか?と云うと、新しい方を使いましょう、という。あれ?大判プリンタが二台あります。聞くと、ひと月前に入った新しいプリンタが空いているので、そちらでどうぞとのこと。富士フイルム社のカレイダGPX44IIという機種です。以前のカレイダG44の方は、既にパワーブックにドライバ(EPSON PM9000C)がインストールしてありますので、クラシック環境を立ち上げてUSBケーブルを繋がせてもらえば使えるはずです。新型GPX44IIの方は、イーサーケーブルで接続のネットワークプリンタで、OSX用のドライバがあるとのこと。OSX環境で使えるのは私にとって大きなメリットになるはずです。

ところが、共同利用のパソコン室でOSXで立ち上がるマックにAppleWorksがインストールされていないため、私のパワーブックにドライバーをインストールして利用することにしました。ドライバはエプソンのPX10000です。直ちにダウンロードしてインストールしました。プリンタ設定ユーティリティから「プリンタの追加」でEPSON TCP-IPを選び、係の人にプリンタのIPアドレスを教えてもらい入力。その前に、共同利用のパソコン室のマックからイーサケーブルを一本引っこ抜いて、パワーブックを接続。インターネット環境設定を開いて、パソコン室のケーブルのIPアドレスとルーターアドレスを入力。自分の設定を忘れないように、テキストエディットにコピー。少々面倒な設定作業でしたがが、無事にプリンタに繋がりました。

印刷のクオリティは十分。G44より遥かに印刷速度が速くなっています。所要時間は半分以下でしょう。まだ正式な稼働ではないので、テストケースということでプリント代(本来は用紙とインクの実費負担)をタダにしてもらいました。

新しいプリンタが今後どのような使われ方になるか分かりません。ネットワーク対応ですので、職場の各部門から直接繋ぐことも出来るはずですが、用紙のセットなど考えると、やはりパソコン室に出向く必要があるでしょう。その場合、データをメモリやディスクに入れて持参するか、ノートパソコンの持ち込みを許すかですが、共同利用のパソコンを用意して、希望者にはパソコン持ち込みを許すというのがスムーズな気がします。今回の場合は、パソコン室の対応が間に合わない状況(OSX+アップルワークスが利用不可)だったので、持ち込みとなりましたが、インターネットの設定を面倒に思う人もいると思う。

出来上がったポスターは、横長のボードに合わせるために5ピースに切り離しました。その方が持ち運びも楽なのです。運搬は、ボール紙の筒を使います。アスクルで手に入る紙管(しかん)90センチ、10本で2300円ほど。なかなかの優れものです。ポスターを筒状に巻くときは、印刷面を外側に向けた方が、ボードに貼るときに楽です。