甲子園球場について

西宮市にあると云うことが知られていないため、甲子園は大阪にあるという、誤解を生んでいます。阪神タイガーズのホームスタジアム、高校野球の代名詞となっている甲子園球場について、紹介します。

場所は、兵庫県西宮市。大阪と神戸のちょうど中間あたり。大阪から神戸にかけての地域を阪神地区と呼び、その真ん中当たりが西宮です。大阪梅田から西に向かうと、淀川を渡って尼崎市、そこから武庫川を渡ると西宮、さらに西に向かうと、芦屋、そして神戸の順番です。甲子園球場は西宮市の海に近い側にあります。阪神本線、すぐ南側、最寄り駅は甲子園球場前。国道43号線、阪神高速神戸線が球場のすぐ脇を通っています。我が家から球場まで、電車利用で歩く時間も含めて20分ほどです。

高校野球について

春は3月末から選抜大会。これは、日本各地で秋に行われる新人戦の成績をもとに選ばれた高校が参加する大会。夏は8月。各地の予選を勝ち抜いた都道府県代表が参加します。ともに、春休み、夏休みの時期ですので、子どもたちと観戦にいくにはもってこい。高校野球の良さは、スタジアムで観戦すると分かります。スポーツとしての野球の楽しさを凝縮しているように思います。加えて、地元が参加しているときは応援にも力が入ります。

甲子園球場への交通手段

電車利用

最寄り駅は、阪神本線甲子園球場前。特急が止まります。

大阪梅田、阪神デパート地下の阪神梅田駅から特急か急行に乗ります。神戸方面なら、三宮から特急です。阪神の各駅停車は大変時間が掛かります。間違えても青い電車に乗らないように。梅田駅には甲子園行きの専用切符販売機があります。各駅停車と特急は同じ料金です。

甲子園駅では左右の出口が開きます。右に降りるとダイエー側、左に降りると球場専用出口に出ます。どちらに降りても球場に行くことができます。駅のホームから球場が見えます。徒歩で3分ほど。帰りの切符は予め手に入れておいた方が良いでしょう。

空港から

伊丹の大阪空港からなら、阪神甲子園行きのバスがあります。関西空港からなら、阪神西宮行きに乗って、阪神電車に乗り換えて甲子園に向かうと良いでしょう。

車利用

駐車場はありません。確かに、球場に付属した駐車場はありませんので、車の場合は、周辺の臨時駐車場を利用することになります。車でのアクセスは、阪神高速を大阪方面から来るなら武庫川出口、神戸方面なら西宮出口で降りて、国道43号線を西に4キロほど。名神高速なら西宮インターで降ります。車でアクセスする場合は、大阪方面から国道43号線を通るのが一番スムーズに球場にたどり着けます。何にせよ、車は混むし、お勧めできません。(阪神高速の降り口案内

切符を手に入れる

高校野球は、外野席は無料で解放されていますので、チケットは要りません。応援団に加わりたいなら、アルプススタンドのチケット(小学生以上500円均一料金)を手に入れます。三塁側と一塁側のチケットは別ですので、スタジアム前の掲示に注目する必要があります。

阪神電車の甲子園駅から球場に向かって歩くと、横断歩道があり、国道43号線の高架をくぐるとすぐに球場のバックネット裏付近に出ます。ここに切符売り場があります。チケットの種類、一塁側、三塁側で、売り場が分かれています。自分の必要なチケット売り場を見つけて並びます。人気カードでは売り切れるかもしれません。そういうときは、チケットの要らない外野席に行きます。

国道43号線甲子園球場前駅ホーム掲示板
  1. 甲子園駅から国道43号をくぐると甲子園球場
  2. 阪神電車甲子園球場前ホーム。大阪方面。向かって右が球場
  3. 今日の試合予定をチェック

入場する

ゲートについて

アルプススタンドに向かうとします。球場に向かって右側が一塁側、左側が三塁側です。外野席に向かうなら、かなり歩く必要があります。第二試合以降は、前の試合の応援団と入れ替えになりますので、前の試合が終わるまで、アルプススタンドのゲート前で列を作って待つ必要があります。

席を選ぶ

アルプススタンドはベンチ席です。

内野に近い側の前の方は、応援団やブラスバンドの席になります。地元応援団の邪魔にならないように配慮します。盛り上がりたいなら、なるべく前の方、応援団のすぐ近くが良いでしょう。子どもが歩き回って心配なら、少し外れた場所が良いと思います。最前列付近は試合は見づらいですが、席の傾斜が緩いので、小さな子どもでも安心できる場所です。一番外野寄りのポール近くに座ると、ホームランボールを手に入れられるかもしれません。

試合の見やすさを考えるなら、中段辺りが良いと思います。アルプススタンドには2メートルほどの高さのフェンスがあり、前の方に座るとちょうど邪魔になるのです。アルプス席までファールボールが飛び込むことは滅多にありません。

観戦のコツ

まず、十分に情報を手に入れます。その日の朝刊に、試合の予定が掲載されています。ただし、第2試合目以降の試合開始時間は流動的です。直前の試合の展開によって遅れることがあります。また、悪天候で中止や延期になることもあります。ラジオをもっていると良いかもしれません。目当てのチームが一塁側にはいるか、三塁側にはいるか、新聞に出ているはずですが、球場正面のボードにも掲示されています。

食事

球場内にも売店があります。アルプススタンド裏手の売店は、焼きそばと唐揚げ、袋菓子など。余り当てになりません。外野席では、甲子園名物(?)のカレーライスがあるそうです。

阪神の駅を降りて、球場に向かう途中にダイエーがありますし、ダイエーの側にはコンビニがありますので、予め食料を買い込んでおいた方が良いかも知れません。ダイエーの反対側にはマクドナルドがあります。贅沢をしたいなら、梅田や三宮のデパ地下で手に入れることをおすすめします。ダイエーの最上階にセルフサービスのレストラン街があって、いろいろ楽しめますが、試合終了直後は真っ赤に日焼けした人たちで混み合います。

暑さと日焼け対策

夏の大会の暑さは半端ではありません。帽子、タオルなど、直射日光に対する対策が必要です。混んでいる場合は日傘は邪魔になります。アルプススタンドは日を遮るものがありません。朝の試合は、一塁側の最上階が少しだけ日陰になります。水分の補給も重要です。スタンドで売り子さんがペットボトルを売り歩きますが、全て凍らせてあります。喉が渇いても、すぐには飲めないのです。凍っていないペットボトルは、スタンド裏の売店の横に自動販売機があります。ビールも売っていますので、すぐに飲みたければビールという手もありますが。暑くて我慢できないと思ったら、無理せず退却する勇気が必要でしょう。

入場ゲートアルプススタンド駒大苫小牧応援団
  1. ツタの絡まる球場の外壁とゲート
  2. ベンチ席、帽子は必須です!
  3. 満員のスタンド。駒大苫小牧が決勝進出を決めた瞬間

そのほか

応援のマナーなど

高校野球は、大変面白いです。より楽しく観戦するための注意事項を思いつくままに並べます。

写真撮影

独特の雰囲気で、カメラを持っていれば素晴らしい写真が撮れるでしょう。三塁側アルプススタンドから、六甲に沈む夕陽がきれいです。

球場名物

甲子園駅から球場に向かう道沿い(ダイエー側)に、土産物店が並んでいます。甲子園球場の記念品、タイガーズグッズなど。

球場正面に高校野球のゲートがあり、参加校の旗が並んでいます。その並びにテントが出ていて、出場校名の入ったペナント、タオル、団扇、メガホンなどが売られています。メガホンと団扇はスタンド内でも手に入ります。

一塁側に参加校のプラカードが用意されていて、記念写真を撮ることが出来ます。

ベーブルースの来日を記念するレリーフが正面付近の外壁に、ひっそりと飾られています。三塁側外野付近に、甲子園球場の歴史を展示した博物館(入場無料)があり、タイガーズファンは楽しめると思います。

球場前六甲に沈む夕陽球場正面ベーブルースのレリーフ
  1. ダイエー側を歩いて球場へ。途中土産物屋が並ぶ
  2. 3塁側アルプススタンドから
  3. 出場校の旗と高校野球のゲート
  4. ベーブ・ルースのレリーフ

周辺

ららぽーと甲子園

甲子園球場の東側、三塁側になりますが、甲子園筋という道路を挟んで、ショッピングセンターがあります。ららぽーと甲子園です。先日、甲子園球場で阪神戦開催時にたまたまららぽーとに行ったのですが、甲子園球場からかなりの数のお客さんが流れてきていました。ららぽーと内部でいろいろと買い物が出来ますし、フードコートで食事をすることも出来ます。甲子園球場側から入ると丁度反対側になるのですが、スーパーマーケットもあります。もちろん、かなり広い駐車場もあるのですが、野球観戦の車が駐車場に入らないように、ららぽーと側も対策しておりますので、当てにしない方がよいです。甲子園球場でプロ野球開催時、2時間以上駐車する人は、途中で一度駐車券のチェックを受ける必要があり、チェックしないと野球観戦と見なして高額の駐車料金を請求する、と云うようなことをやっていたようです。

ダイエー甲子園店

ここら辺のダイエーではいちばん大きな店です。阪神電鉄甲子園球場前駅のすぐ近く。高校野球応援の人が電車に乗る前に涼んでいく場所。フードコートもあります。自然と足が向くでしょう。

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