このページのもくじ

  1. pdfの互換性に苦戦する
  2. 次期オフィス
  3. マウスのボタンとマックOS
  4. 過去ログ作り

ハードディスクは燃えないゴミなのですね。西宮市の話ですが。

pdfの互換性に苦戦する

職場の同僚が、海外とのデータのやりとりに苦戦しています。図表付きの原稿を海外に送るのに、向こうがpdfファイルを、メール添付で送付を指示しているのです。同僚はマックユーザーで、かなり古いPowerBookG3(BronzeKey)OSは8.6で、使っています。以前、OSを9.2にアップデートを試みて、失敗しています。(アップルのTILでは可能となっているが、実際にはまともに動作しない)

送ったpdfが読めないと云うことで、送り返されてきました。同僚がやったことは、概ね以下の通り。

  1. マイクロソフトワード(2001 for Mac 日本語版)で文書を作成。内容は全て英語。フォントはTimesと一部symbolを使っている。
  2. 図表をクラリスドロー(!)で作製。
  3. それらをひとつのpdfファイルとしてまとめる
    • ひとつにまとめるのは、向こう側のリクエスト
    • 同僚はその操作を完了できなかったので、知人に依頼し、かなり苦労してひとつにまとめたらしい
  4. 自分のパソコンで表示を確認したのち、メールに添付して送信

送り返してきたのは海外の出版社です。メールの文面を見ていないのですが、とにかく読めない。読めるようにして再度送らなくてはなりません。一応、投稿規定には、マックでもウインドウズでも良いとのこと。まぁpdfだから。

こういった文字化けや表示を確認する上で、非常に厄介な問題は、日本語版OSが英語版に対して上位互換が保たれていることです。つまり、日本語版は、英語版のデータを完全に再現した上で、日本語にも対応している。日本語版OSを使っていると原因の解明は出来そうにありません。また、向こうの環境を知り得ず、再現できないため、実際にどのように表示され、文書のどこをどう直せばいいのか分かりません。

私は、パワーブックが英語版で、OS9.2が日本語化出来ていないことを思い出し、久しぶりでクラシックを立ち上げ、表示の確認を試みましたが、大変良くできたJapaneseLanguageKitのお陰で問題なく表示可能です。次に、英語版Windows2000が入っているDELLを思い出し、それで開いてみることにしましたが、これには、ワードはおろか、アクロバットリーダーさえインストールされていません。アメリカのAdobeサイトでリーダーをダウンロード、訳のわからぬままにインストール完了。件のファイルを開こうとすると、アラートが出て、これを表示するには、日本語のフォントセットをインストールする必要があるがどうする?とか何とか。インストールはキャンセルし、とりあえずアクロバットリーダーで開いたpdfを見てみると、全面真っ白。真っ白が延々と続き、最後のページにクラリスドローで作った図表が表示される。

これで何となく分かった。クラリスドローという古いソフトを私は使ったことはないが、これで作ったデータを受け取って苦労したことはある。ソフトが古いせいと思うが、きわめて互換性が低いのだ。同僚の知人も、図表データをpdfに取り込ませるのに苦労していたらしい。何かかなりの無理をしてpdfを作った結果、日本語ローカライズ環境となったらしい。因みに、元になったワード書類は、ページブレイクの位置や、部分的に平成明朝などの日本語フォントが紛れ込んでいたものの、私のワードv.xで開いて、ファイルメニュー>プリント>PDFとして保存、として作ったpdfファイルは、英語版DELLのアクロバットリーダーで問題なく開くことが出来た。

解決策は、きわめて互換性の低いデータを生み出すソフトを使わないこと。紙メディアで済ませるならともかく、データの再利用を強いられる状況で、互換性の低さは致命的である。しかも、今後のバージョンアップなども全く望めないのだし。私はいくつかOSXで動くドロー系の図表を作るソフトをもっている。PowerPoint、FreeHand、AppleWorksなど。しかし、アクロバットをもっていない。今回のようなケースでは、作った図表をワードに取り込み、PDFとして保存とやるだろうが、図表のデータとワードとの互換性が必要と云うことになる。以前から手に入れようと思いつつ、結局ほったらかしていたアクロバット。明日にでも注文したい気分。

手に入れたら、互換性の高いpdfの作り方をまとめよう。

次期オフィス

同僚は、ワードで入力中に、意図しない妙な(日本語用)フォントが指定され、文字化けしたのではないかと考えていたようだ。ワードは98バージョンまで、英語バージョンと日本語バージョンが別物だったはずだが、2001バージョン以降、OSの言語と互換性が保たれるようになった。つまり、かつては英語版ワードで日本語文書の編集が出来なかった。日本語版ワード98で作ったファイルを英語版ワード98で開けなかったはず。2001以降のワードは、メニューの表示言語の違いだけで、英語版も日本語の文書を扱うことが出来る。なにしろ、英語版のメニューの中に、「日本語あいまい検索」があった。以前はわざわざ英語版のワードをインストールしていたが、今は全くその必要がなく、日本語版ワードは英語版の上位互換なのだ。もうじき、オフィスの新バージョンが登場とのこと。具体的な内容は知らないのだが、事実上の標準となっており、バージョンアップの内容が私の生活にもいくらか影響する筈だ。

望むことは、

多分、全部無理だと思う。とにかく、素人受けしそうな便利機能をデフォルトオンにして、互換性をずんずんと下げる今までのやり方は、そろそろ止めてくれ、る訳はないと思うので、まぁお手柔らかに。必要に迫られて手に入れることになると思います。

マウスのボタンとマックOS

ちょっと目にしたマックOSの操作性という点。

Macのインタフェイスは必ずしも使ひ易いとは言へない。マルチタスクが一般化する以前に作られたMacのインタフェイスは、マルチタスク環境下では幾つか不都合な部分を持つ。アクティヴなアプリケーションが解り難いとか、タスクの切換が解り難いとか。また、個々のアプリケーションのウィンドウにメニューが存在するウィンドウの環境に馴れてゐると、、畫面の上にメニューがあり、タスクが切替はるとメニューも切替はる、と云ふのが、甚だ不自然に感じられる。
もつとも俺は、マウスの第二ボタンでコンテキストメニューを出すのが正しい作法で、メニューバーは邪道であるOS/2のインタフェイスがベストだとか思つてゐたりする訣で。

闇黒日記(平成十六年五月十二日)より、引用

アクティブなアプリケーション、タスクの切り替え、共に、ドックがその責を担っているわけで、ご指摘の点はそのまま、ドックの欠点と云うことになる。一方、マック用アプリケーションで、ウエブブラウザソフトのほとんどは、ウインドウにメニューが置かれているが、却って私は違和感を感じている。ウインドウをフルスクリーンで拡げていれば、メニューの場所は一定になるが、私はそのような使い方をしない。メニューバーの利点は、メニューの在処が固定されることで、これは一長一短と云って良いのではないか。

ウインドウズで云うところの、右クリックが、マックのコンテクストメニュー(command+click)に相当するのだと思うが、マックユーザーの多くは(多分)キーボードショートカット(command+keystroke)でそれらを代用しているはず。(カナかな団の躁鬱#813 男ならワンボタンだべ)キーボードショートカットは、慣れると便利な点もあるし、他に代わるものが無いので私も使うが、覚える必要があること、問答無用で適用され操作間違いが起こりやすいことが大きな欠点で、私は良く設計されたコンテクストメニューの方が優れたインターフェイスと思う。ただし、キーボード操作が中心となるワープロなどでは、いちいちマウスを探るより、キーボードショートカットの方が合理的かも知れない。逆に、資料をめくりながらブラウザ閲覧の場合は、ショートカットのためにいちいちマウスから手を離すのは面倒。コンテクストメニューが使えるならキーボードはほとんど触る必要がない。カーソルの移動距離が作業効率に直接響くと思うが、ドックやメニューバーはカーソルの位置から必ず離れている。コンテクストメニューから操作するというのは、カーソルの移動を減らすという点でもかなり有利だろう。(私の場合、もっとも頻用するショートカットは、command+z:「取り消し」だと思う。)

アップルがワンボタンマウスにこだわり続けるのがどうもな、と思う。私は4ボタン+スクロールホイールのトラックボール(ケンジントン・ターボボール)を愛用しており、マウスワークスという付属のソフトウエアで、ボタンの組み合わせによるショートカットやコンテクストメニューを設定して使っている。さらに、先日Expogestureというソフトを導入し、マウスジェスチャーにショートカットを充てて便利に使っているが、少々誤動作が多い。現行のアップルプロマウスも、ボタンレスで、発想としては押し込むというマウスジェスチャーにクリックを充てているようなものだと思う。

ポインタが邪魔

あと、余り問題にされないようだが、ポインタやカーソルの扱いをもう少し工夫して欲しい。ポインタを文書の中程に運び、クリックしてカーソル位置を決め、キーボードから入力をはじめると、ポインタが邪魔になる。キーボード操作時にポインタを消すなりなんなりして欲しいと思う。

 ついでにもうひとこと。スクロールホイールは人を退化させる。「文書が長くなるとスクロールに時間が掛かる」、と云うような意見を時々見かけるが、スライダーをドラグすれば、一気に何処へでも動けるはずで、このページのトップへ、と云うようなナビゲーションは、過剰なサービスというわけだ。便利さ故に毒されていると感じる。

過去ログ作り

過去ログ作りを画策している。大抵は、掲載順に並べるだけなのだが、今回、ダイアリの過去ログをテーマ別に並べ直す作業を開始した。合理的に分類するのがもっとも骨が折れる作業である。ダイアリからまず一番に始めたのは、それがおやこニュースの中で、一番大切なページだからである。この「道具としてのパソコン」も、テーマ別に並べ直したいと思っている。というか、そういうまとめ方をしなければ、ログとしてほとんど役に立たないのだ。

ぼちぼちやっていこうと思っている。