さて、中学1年生に基礎英語(NHK第二放送)を聞かせるために、何が必要かという話。次女が中学に上がり、小学校卒業のお祝いにiPod nano8GBを手に入れた。英会話の勉強をしたいというので、NHKラジオの基礎英語1を勧めたところまで。実は、今間何度か基礎英語を聴かせていた。余り身になっていないのは、英語を学習しようとする動機付けが曖昧だったからだろう。今回は中学進学という動機付けがはっきりしている。取り組む姿勢もとりあえず自主的だ。

我が家には、何台かラジオがある。防災用の装備として買ったポータブルのものや、MDとCDのラジオ付きプレーヤーが一台。それから、先日同僚から頂いたいわゆるMDラジカセが一台。折角もらったMDラジカセ(シャープ製)はリモコンが作動しない為、ほとんどの動作を受け付けてくれない。近頃の電機製品の多くは極めて基本的な操作にリモコン操作が必要のようだ。MDラジカセは時計合わせやラジオの選曲さえリモコンが必要であるから、リモコンが動作しない状況ではタイマー録音はおろか、ラジオを聴く事さえ出来ない。これは設計上の欠陥であるまいか。2年半くらい前に買った東芝製のDVD-HDDレコーダー(ちょっと話は飛ぶが)も、番組録画のための選局がリモコン無しでは出来なかった。一方、些か古いソニー製のMD/CDプレーヤーは、とりあえず全ての操作を本体パネルから出来る。つうか、リモコンが付いたが、ほとんど使っていない。

私はディスクの管理が苦手だ。DVDに録画したり、データをバックアップしても、直ぐにグチャグチャになってしまう。出来れば、そのような面倒は無しで、全部大容量のHDDに放り込むか、或いはオンラインのサーバー上に保存する方が楽に決まっているし、安全だと思う。MDに録音するのも同様の理由で余り嬉しくない。我が家にはMDを再生する道具が限られる。少なくとも、子どもたちがパーソナルで使える状況でない。安いなら共用MDプレーヤーを一台用意しても良いと思い、ヨドバシドットコムでチェックすると、再生専用でも13000円ほど。再生、録音共用となるとポータブルでは三万円程度の値が付く。ポータブルタイプの製品はソニーのみだ。小型のポータブルじゃなく、ラジカセとなると、数社が製品を出していて、安いものは20000円程度。極めて古くさい価格設定である。iPodで音楽を「持ち運ぶ」経験をした後で、この古くさい情報ハンドリングスタイルは耐え難い。何しろ、たかが半国営放送局が中波ラジオの電波に乗せて、無料で提供しているラジオ放送を聞くために、何故にそのようなコストを負担せねばならないか、不可解だ。そういえば、数年前にラジオのデジタル化キャンペーンの様なことをやっていたはずだが、アレはどうなったのか。

まぁ、色々な番組があり、利用のされ方もさまざまであるけれど、NHKのラジオ語学番組が何故に定時の電波送信に拘るのか、全く理解できない。現に、NHKは既にラジオ講座を音楽CD-ROMに仕立てて、一ヶ月分を二枚組1500円ほどで書店を通して販売している。この価格設定も理解できない。メディアを提供するための実費ということなのだろうか。CDロムがどれ程の売り上げを記録しているか存じ上げないが、どうせ大したことはないだろう。それよりも、むしろ情報ソースの提供方法を工夫して、テキストブックの売り上げ増加を図る方が、放送文化の発展、国民の語学教育、そしてNHKの収支の向上に寄与するのではないか。回りくどくなって申し訳ない。詰まる所(同じことを以前にも書いたが)ポッドキャスト化してネット経由で提供したらよいと云うことを書いている。聞き逃すことが無くなる。聞くスタイルを選べる。視聴者は爆発的に増えるだろうし、やむを得ず書店でCDロムを購入する人が減るだろうが、テキストの売り上げは倍増するだろう。そして、子どもたちはポッドキャストを各自のiPodを使って聞くことが出来る。

素晴らしいことばかりと思うのだが、そうならない。実は、NHKは一部の語学番組のCDロムをiTunes Store経由でオーディオブックとして販売しているが、中学生向けの基礎英語はそのリストに入っていない。また、このオーディオブックは書店で市販されているCDロムと同等のものだし、輸送、販売コストの軽減が販売価格に全く反映されていない。

前振りばかりでなかなか本題に入らない。続きがあるはず。

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雑感
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