この項のもくじ

  1. サイトを持つまで
  2. サイトを持つことを決意した後
  3. 学ぶこと
  4. 閲覧する側の意識
  5. ウエブサイト作製ガイド・もくじ
  6. 更新履歴
  7. ご案内・関連ページ

漠然と、ウエブサイトを持ちたい、と思ってから、実行に移すまで、そして実際にウエブサイトを管理し始めると云うことはどういうことか、私の経験を交えて。

サイトを持つまで

誰にでも出来る?

インターネットに繋がるようになって、さまざまなサイトを見て、そのうち、本当のお気に入りに出会うと、自分でもやってみたくなります。誰にでも出来る?出来るかも知れません。作ること自体はそれほど難しいことはありません。ひととおりパソコンを扱った経験があれば、ウエブサイト作製に特別な知識や技術は余り要らないと思う。最初は誰でも素人だし、素人なら素人なりのサイトは作れるはず。一番大切な点は、自分のウエブサイトで何をやりたいのか見つけることでしょう。

思い通りにはならない

しかしながら、「私のホームページ」を持ってからは、だいたい思い通りにはなりません。ほとんどの人は、センスがありません。文才もありません。せっかくのウエブサイトを更新して行く時間もありません。宣伝する手段もごく限られます。お客さんは滅多に来ないのが普通です。

苦労が多いこと

ウエブサイトを管理・運営するということは、かなりの苦労を伴います。他にやることがなく、時間をもてあましている、あるいは、本当にウエブサイト作製を生活の糧にするつもりなら別ですが、片手間でウエブサイト作製というのは、決して楽なことではありません。途中で投げ出すくらいなら、初めからやらない方がいいです。誰にでも出来る、作ること自体はさほど難しくない、しかし、続けることが難しいのです。これは、まるで子育てのようです。確かに、ウエブサイトは手を掛けるほどに制作者といっしょに育って行きます。そのことは、作成者に大きな満足と喜びを与えることでしょう。とにかく、苦労する覚悟は必要でしょうねえ。

手段としてのウエブサイト

今や、「ホームページ」を持っていること自体は別段珍しいことではありません。ウエブサイト作製は、多分、誰にでも出来る訳で、それは何かを公開するため、自己を主張するための手段にしか過ぎません。目的はあくまで、何かを公開し、主張することなのです。

ホームページを持つことが、何かモダンで、活動的な生活の象徴の様に扱うコマーシャリズムに乗せられてはいけません。私は、様々な犠牲を払い、自分の能力の隅々までこそげ取りながら、ウエブサイト運営を続けています。自分にとって、表現することが楽しいと感じているので続いています。よほどの才能に恵まれていれば話は別ですが、一般的には、苦労が多く、途中で投げ出した場合、世界に公開した自分の分身達の残骸に思いを致すと、それはむしろ苦い記憶になる可能性が高いと思います。

サイトを持つことを決意した後

公共のものを利用すること

ウエブサイトをもつということは、公共のもの・インターネットを利用させてもらうという意識が必要です。すなわち、ウエブサイト作製は、単に自己満足に留まらず、どのような形にせよ閲覧者に何らかの利益をもたらすことを念頭に置く必要があります。

周りと協調し、長続きさせる

アップロードした瞬間から、あなたの作ったウエブサイトはWWW(World Wide Web)の一部に組み込まれます。従って、あなたのサイトで情報の網を途切れさせないように、適切な形で有意義なリンクを閲覧者に提供するように注意を払う必要があります。そして、一旦アップロードしたサイト内のページは、恒久的とは云わないまでも、ある程度の期間、維持存続されるべきです。

公開されていること

不思議なことに、リンクがなければ、誰一人、あなたのサイトがこの世に存在することすら気が付かないでしょう。つまり、ウエブサイトが機能するためには、リンクを受け入れる必要があります。逆に、リンクを受け入れないのであれば、WWWにアップロードする意味はありません。すなわち、WWW上に公開した以上、あらゆるサイトからのリンクを拒むことは出来ません。また、著作権は守られるべきですが、ひとたびウエブ上に公開した文書や画像などは、あらゆる方法で閲覧、引用、コピーされること、また、ダウンロードされて個人レベルで利用されることを覚悟し、それに対して配慮しなくてはなりません。

文責を意識すること

公開された文書は、様々な人が、それぞれの目的を持って閲覧します。重要なことは情報の確かさを閲覧者が確認できるように、文責を明確にすることです。そのためには、文書の更新日時をページ内に明示することに加え、文責を持つべき人(一般にはウエブサイト管理人、つまりあなた自身)の適切な自己紹介、ウエブサイトの目的を紹介するページに加え、文責を持つべき人に連絡を取る手段(メール、掲示板など)を提供するべきです。逆に、これらが明らかでないページ(目的が不明で、文責が明確でない情報)は信頼するに足りません。

正しい方法で

また、公共のものを利用する以上、定められているルールに従い、それを意図的に乱すことがないようにしなくてはなりません。そのためには、常に情報を集め日々勉強する、向上心を持つことが必要です。幸いなことに、WWWは、それ自体が情報収集と学習に最適な道具です。

はじめが特に重要

なかなか初心者の域から抜けられない私ですが、ウェブサイト作製は最初が重要です。初心者なのだからいい加減でよいということはありません。いい加減なHTMLより正しいHTMLの方が遥かに単純で、初心者には理解しやすく、おぼえやすいと思います。一度いい加減に作ってしまうと、後に修正するのに大変な苦労を伴います。コンテンツが増えるほどに、修正作業は困難になります。初めから、ある程度正しい方法を取り入れることは、極めて重要なことです。

日本語として正しく

原則的に、ウエブサイトのインターフェイスはパソコンの画面です。サイトの見栄は様々な印象を与えるのに重要な意味を持つ場合がありますが、最終的には作成者が送り出すテキスト、あるいは、画像が全てです。また、様々な意識で閲覧者はテキストを解読し、閲覧者の意図をくみ取ろうとします。ですから、ウエブページを構成する各々の文書は、出来るだけ正しい日本語で、誤解無く作成者の意図を伝達出来るように細心の注意を払うべきです。由来がよく分かっていない流行言葉や、読み手の精神状態で如何様にも解釈できるような曖昧な表現は誤解を生む原因となります。

プライバシーに対する配慮

自分自身、家族、そしてサイトの中に知人などが登場する場合、各々の個人情報をどの程度公開するかは予め決めておくべき重要な点です。おやこニュースの場合、掲示板などで著名人を話題にする場合は別として、家族、親戚、知人など、登場人物の全ては、判る人にしか判らないニックネームを使っています。(ウエブの用語でハンドルネーム)いつ、どこで誰が何をやったか、が明らかになることが、拙い場合が多いからです。極端な例として、我が家が旅行することがウエブサイトを通じて情報として伝わった場合、泥棒さんは喜び勇んで我が家を訪れるかもしれません。狭い世界では、誰かと誰かが仲良く遊んだ話しが、他の誰かには不愉快であるケースもあるでしょう。

私自身は、家族のことを念頭に、氏名を公開していませんが、ゴタクのような、家族に全く関係のない、自分の意見を陳述するようなケースでは、むしろ積極的に個人を特定できる形で名前を公開するべきかもしれないと、感じています。

おやこニュースには画像を多く扱っています。不特定多数の閲覧者がダウンロードして、著作権者が意図しないような二次利用をされることを前提に、画像サイズ、画質などにはかなり気を遣っているつもりです。特に、友人や親戚などが含まれる画像に関しては、個人を特定し難いサイズとなるようにしています。

学ぶこと

自己満足と、自意識の間で、右往左往することでしょう。一通りの形が整うと、一般には、少しずつ装飾が加わってゆきます。よほどの計画性がない限り、過剰な装飾となりがちです。流行に左右されます。見た目の姿は、本質より説得力があるように見えることが多いのです。

様々な形で、フィードバックを受け取る努力が必要です。ほとんどのサイトは、他人のために存在しているにもかかわらず、独りよがりになっています。興味を持ってくれた人の、アドバイスに耳を傾け、改善する努力を続けること、つまり、学習することが、解決策となります。

おまけ、閲覧する側の意識

ウエブサイトを眺めることは、誰かが何らかの意図を持って発信した情報を受け入れるかどうか、判断を迫られることです。たとえば、あるサイトにどなたかが亡くなられた、と書いてあったとき、それが本当の話かどうか、判断する根拠は何でしょう?そのサイトと閲覧者のインターフェイスは一般にはパソコン画面ですから、全てのテキストは、きれいなフォントで、整形されてあなたの前に現れます。落書きも、文芸作品も、流言飛語も、ジャーナリストの取材記事も、表向きは大差ないように見えるのです。

ウエブサイトの閲覧とは

この世の中には、星の数ほどサイトがあり、その作成者も千差万別です。つまり、サイトに書かれていることは綿密に調査されたものから、戯言のレベルまで、様々であり、閲覧者が情報の価値を常に判断し、取捨選択しなくてはならない、と、自覚することは、WWWを利用する上で極めて重要なことです。自らがウエブサイトを作製した経験があれば、そのことは自明となります。

情報の価値を判断する

有名なポータルサイトは別として、あるウエブサイトに興味を持ったら、真っ先に見るべきは、作成者、あるいはそのサイトのプロファイル(作者の自己紹介やサイトの目的について紹介したページ)です。次に、興味を持った記事について、それが書かれた日付や、記事の根拠となる情報源に関する記載があるかどうか、記事の中に、適切なリンクを用意しているかどうか、などが参考になるはずです。作成者がウエブページの内容について、どれほど責任を持つ意志があるかは、ページの中にメールアドレスの記載があるか、ページをソース表示してHTMLのHEAD要素を見るのもひとつの方法となります。

掲示板にご注意

掲示板は良い点も多々あります。広く速く情報を集めることが出来ることです。しかしながら、記載されている投稿記事の文責が必ずしも明確でないために、(本来、責任は管理人が負うべきだと思いますが)特に匿名による無責任な投稿が見られます。文責の明確でない情報は、一切信用するに足りません。逆に、サイトの管理人による管理が行き届かない掲示板に情報源としての価値を見いだすのは簡単ではありません。(全てが嘘で当てにならないとは思いません。信憑性の判断に十分注意する必要があるということです。)

自分のサイトに掲示板を設置したり、コメントを受け付けるときは、常連客が内輪で馴れ合いのようになりがちです。自分の考えをはっきり表明できなくなる状況を、馴れ合いと云います。管理上の工夫が必要だと思います。

閲覧者は自由だけれど

作製する側は、常々、閲覧者の自由を尊重せよ、と、呪文を唱えながら、ウエブサイトを作っています。すなわち、様々な条件で閲覧する人全てに自分の意図が正しく伝わるように、念入りにウェブサイトを構築している訳です。その最も信頼を置くべき手段が、ここで説明するHTMLのルールとスタイルシートを利用することであると、作成者は理解しています。

閲覧者は自由ですが、少なくとも、自分の閲覧環境について理解することは必要です。あなたが利用しているウェブブラウザを選んだ理由は何でしょうか?手に入れたパソコンに予めインストールされていたからですか?そのウェブブラウザはあなたに十分な機能を提供し、正しく情報を伝達しているでしょうか?しばしばウェブブラウザのセキュリティホールが問題になっていますが、そのことにあなたは注意を払っているでしょうか。閲覧者はもっとウェブブラウザソフトの選択に注意を払うべきです。何か明確な理由(好き嫌いも含めて)があって、多くのデメリットを承知の上、古いソフトを使い続ける分には何も申しません。しかし、多くの古いブラウザソフトは、正しく記載されたウエブページを作成者の意図通りに表示することが出来ません。そのことがウェブサイト作成者に大きな負担となり、ストレスを与えています。積極的な理由を持たずに、ただ古いブラウザソフトを使い続けている方は、古いソフトを使うデメリットを理解した上で、可能であるなら最新のソフトを手に入れてご利用になることを、強くお奨め致します。多くは、無料でダウンロードすることが出来るはずです。

ウエブサイト作製ガイドのもくじ

  1. はじめに
  2. 割と正しいHTMLを記載する方法
  3. スタイルシート
  4. テーブルをマスターする
    1. 基本を押さえる
    2. データを構造化する
    3. データの並べ方
  5. おまけ

更新履歴


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