このページのもくじ

  1. 高所作業車から脚立作業を高見の見物
  2. ケーブルが余った
  3. アップデータ関連
  4. 不当表示商法
  5. おやこニュースの近況
  6. 商用サイトのアクセッシビリティ
  7. バッファの大小

引っ越しは完了。その後のおはなしなど。

高所作業車から脚立作業を高見の見物

新居に移った。何とか無事に荷造りを終えた。要らなくなったいろいろな物を捨て、捨てるに捨てられないが分類不能のものをまとめて箱に放り込み、あとは引っ越し屋に運んで貰う。運び込むときに新居で引っ越し屋の緑のズボンの少年に、これは何階に?と尋ねられるのが苦痛だ。それはゴミ箱へ、というわけにはいかない。とりあえず、一階に、と、曖昧な返事をすることの苦痛。要らない物をまとめて捨てたつもりの袋が、箱の中からひょっこり出てきたりして、ゾンビゴミと苦笑い。夫婦間の意思の疎通が十分でないためである。

引っ越し当日、有線テレビとイオ光ファイバーとNTTがそれぞれ新居の方に工事に来て、脚立を架けたり、高所作業車を動かしたりして、配線工事をしていった。道路には電力会社の電柱と電話会社の電柱が別々に立っていることを知った。ケーブルテレビと光ファイバは道路の手前側、立派な電力系電柱を利用する。ケーブルテレビは二人でやってきて大きな脚立を電線に架けて作業をした。光ファイバの方はゴージャスな高所作業車を使う。それに引き替え、NTTの工事はたった一人でやってきて、道路の向こう側、遠い方の電柱から道路越しに電話線を引き込む。作業は数十メートル離れた別の通りに面した電柱から始まり、何度もはしごを掛けて上ったり降りたり。丁度鉢合わせになったイオ光ケーブルの作業員は、先客のNTTの作業終了を待っていたのだが、孤独に走り回るNTTの作業員に同情することしきり。確かにたいへんそうだったな。

今やNTTの固定電話に拘る人はあまり居ないのだ。実際に私もイオの光電話に乗り換えようかと考えたし、NTTが自らひかり電話を推進する立場で、これは一般的には従来の固定電話サービスと共存しない。NTT西日本ひかり電話の説明をみると、今お使いの番号がそのままという宣伝文句が踊り、固定電話からの乗り換えを促している。ひかり電話のメリットは、従来型固定電話よりも使い方によっては料金が安く済み、また固定電話の基本料金分が節約できるということ(以外に何かかあるか?)。結局の所、ひかり電話はフレッツサービス拡販のエサ、従来型固定電話はさらにそのダシに使われるというNTT内部で固定電話事業が置かれている悲惨な状況が、工事のおじさんの待遇にもろに降りかかっているようで、気の毒なことこの上なし。

近い将来、電話といえば携帯電話、一応IP電話も念のために引いている、というのが一般的になるだろう。もう既になっているかも。ひかり電話の大々的なトラブルが報じられ、ひとつのラインに複数の役割を集約することの脆弱性をまざまざと思い知ったのもつかの間、私はそういう危機感を持つが、たいていの人は持たないだろうな。

ケーブルが余った

イオの光ファイバー100Mプレミアムコースは、上下ともに40Mbps程度。まぁまぁと思う。

新居は設計図面の段階で電源やらなんやら、ケーブルの取り回しにいくらか気を遣った。現実には、電気配線の図を眺めて、あっちに追加、こっちにも、と、配線は増える一方で、ここは要らないかなーと減らして貰ったところは大抵あとあと後悔する部分になっている。引っ越しが済んで荷物をほどき始めて気がついた。今まで使っていたテーブルタップやらLANケーブルやら、いろいろなものが長すぎる。やむを得ず束ねて使ってみたが、邪魔で見苦しい。買い直さねばならないだろう。

古いフィルムスキャナを廃棄して、我が家に一切のSCSI機器が無くなったので、SCSIのケーブル類は全て捨てたつもりでいたのだが、ターミネーターが一個だけ引き出しに残っていた。USBやらFirewireのケーブルも貴重な物と思い結わえて引き出しに仕舞っていたが、機器が一つ役立たずになる都度ケーブルが一本ずつ余っていくわけで、納まりきらない余分なケーブが目にはいると結構気が重くなる。

イオの作業員は快適な高所作業車のリモコンを巧みに操作しつつ家の壁に穴を開け、光ファイバーを宅内に通した。二階の居間、東側にLANや電話などのパネルがあり、そこから光ファイバーを部屋に引き込んで回線終端装置というモデムのようなもに繋げる。週末装置のPCポートから有線ルーターのWANポートにLANケーブルをつなぎ、ルータのLANポートからパネルのLANジャックにケーブルで戻し、壁の中のケーブルで各居室まで振り分ける。

実際には、終末装置とルーターは二つ並べてPowerMacG4の上に置いて、パネルのすぐ近くに設置した。終末装置、ルーター、PowerMacG4の間はごく短いケーブルがあれば十分だ。東芝RDはルーターから二メートルほど離れた場所。iMac の方は一階に設置したので、ルーターから短いケーブルでパネルに戻し、一階の壁コンセントから机上のiMacまでは1メートルほど。

要するに必要なケーブルのほとんどは50センチ以下のごく短いもので、アパートで使っていたLANケーブルはいずれも長すぎる。短いケーブルを買い直すため、自宅付近に電気店やホームセンターなどが幾つかの売り場を探してみたが、一メートルより短いケーブルが見あたらない。実は、短いケーブルはモバイル用として別扱いで別の棚に並んでおりやたらと値段が高い。50センチのフラットケーブル(カテゴリ6)が一本700円ほど。別にフラットである必要はない。安いのが一番。

先日近所にヤマダ電機がオープンしたので見に行ってみると、LANケーブルの棚に短めのケーブルが普通の値段(400円以下)で売られていた。さすがはヤマダ、開店まで待った甲斐があった。

集合住宅ならワンフロアだから、ルーターから家の中にケーブルを引き回すことも可能だろう。しかし、これが元々そのような配慮がない二階、もしくは三階建ての一戸建て住宅なら、階を跨ってLANケーブルを引き回すのは不可能で、必然的に無線LANに頼らざるを得ない。ケーブルを引けるなら有線の方が良いに決まっている。多くの電気店で短いケーブルが特別扱いされているのをみて、ここいらの貧しい住環境を知った思いだ。

イオの作業員が置いていったマニュアルはバージョンが古かった。イオのウエブサイトにver3があり、設定法は新しいバージョンが分かりやすい。マニュアルの中でルータの例として私の使っているcoregaのルーター(CG-BARPROG)が画像付きで紹介されている。この機械は使っていると随分と本体が熱くなる。ちょっと不安な気がする。

アップデータ関連

iTunes7.0.2

iTunes 7 と新しい iTunes Store では、高品質な人気のムービーのプレビューや購入、第五世代の iPod で遊べる最新のゲームやクラシックゲームの購入などができます。さらに、Cover Flow によるアルバムカバー閲覧機能でお手持ちの音楽コレクションをぱらぱらめくりながら選んだり、ご利用の iTunes ライブラリを予期せぬ事故から守るために CD や DVD にバックアップしたりなど、たくさんの新しい機能が追加されています。

iTunes 7.0.2 では、第二世代の iPod Shuffle のサポートを追加し、iTunes 7 及び 7.0.1 で見つかった安定性及びパフォーマンスに関するいくつかの問題を解決します。

Firefox2.0

しばらくRC(release candidate)を使っていましたが、正式版が登場しました。自宅の方では使って居るんだが、ウインドウを綴じるショートカットが変わってしまったのに困惑している。Target="blank"を新規タブと読み替えるのも、余り話題になっていないようだけれども、私にはお節介に過ぎる。つねにフルウインドウで使うウインドウズユーザーに喜ばれるのだろうか。コマンドクリック、もしくはコンテクストメニューからリンクを新規タブで開くことは出来る。むしろ、開くはずのウインドウがタブになることで私は戸惑うことの方が多い。

あと、自宅のiMacで使っているFirefoxでダウンロードがうまくいかないのは相変わらず。職場のCaminoではどうにも英語版がダウンロードされてしまうし、仕方がないのでFirefoxを立ち上げてダウンロードを試みると、なぜかウインドウズ版が来た。やむを得ず、サファリを使った。なんだか変だな。

Thunderbird1.5.0.8

セキュリティフィックス版につき、利用者は必ずアップデートが必要のようです。ダウンロードなどはモジラジャパンより。

不当表示商法

プリンタのカートリッジはなぜ高いのか( 池田信夫 blog:2006-11-01)を読んで、自分も以前に同じようなことについて書いたことを思い出した。(プリンタ商売:Gotaku Statements 2005-12-27)

池田氏は、プリンタ商法がサラ金や0円の携帯電話と同じく悪魔的なトリックで、プリンタ本体の価格をインクカートリッジに上乗せした一種の不当表示としている。

私も著しく不当と感じる。一方で、年賀状のためだけにプリンターを所有している人の多くは年に1回くらいしかカートリッジを交換しないから、現在のビジネスモデルが圧倒的に有利という意見もあるのだが、どうだろうか。年賀状目当ての「年一」プリンタユーザーとて、一年後にばかげた値段のインクカートリッジを見て自分が騙されていることに気がつくだろう。憮然として、これは新しいプリンタを買った方がましかもしれないと感じるかもしれない。おそらく数年にわたってプリンタが壊れることはなく、くそ高いインクを買わされる度にこういった商売を受け入れるかどうかを迫られるに違いない。コスト計算をすればその方が少しだけ安上がりかもしれないが、次にプリンタを買うときは別の判断をするかも知れない。

年賀状印刷のクオリティにプリンタの性能が介在する部分は比較的少ない。写真を印刷するのなら、デジカメの性能、処理ソフトの使い勝手、プリンタドライバの性能に加えて、写真を撮影する人の腕とやる気とセンスなどなど。年賀状という目出度い習慣そのものが、風前の灯火で捨て去られようとしている。超高性能一万円プリンタは年賀状文化の最後の悪あがきに思える。

悪魔的モデルといえば、インターネットの接続サーヴィスなどは最たるものだろう。今ならで釣る。0円で釣る。インターネットは不思議なことに、いろいろなものが無料で公開されているから、素人は0円を無料と取り違える。先頃、携帯電話に使われて話題になったこの手法は、別段目新しいものではない。

で、こいつの悪魔的なところは、一定額が自動的に引き落とされるところに加えて、メールアドレスの変更やら接続設定やらパスワードやら、そういった多くの一般人が苦手で不安に感じるような、縛り付ける仕組みがあること。

かつて、ヤフーBBはモデムを街角で大々的に配った。せいぜい一台数千円(数百円?)のモデムをエサに、月々数千円を自動的に徴収できる悪魔のシステムで、モデム一台分のコストなど簡単に取り返せるのだ。

オマケで釣る自動引き落としの契約は気をつけた方がよい。

プリンタのインクカートリッジは残念ながら自動引き落としではないから、ユーザーは年に一度、店頭で現実を認識することになる。この価格設定はおかしい。と感じる機会が年に一度ある。人々は、プリンタを使い捨てにするようになり、カートリッジを交換しなくなるだろう。だから、このビジネスモデルは近々崩れる。

おやこニュースの近況

引っ越しなど、いろいろと忙しい状況があり、更新作業が滞った。

更新をさぼると閲覧者が減る、ような気がする。というか、このウエブサイトは季節営業で、今は閑散とする時期かもしれない。トップページの来訪者は一日あたり20-30名程度。その多くはブックマークなどリファラの残らないお客さんたちで、一族、親戚なども含まれていると思う。サイト全体としてのページビューは5-600程度でドリームウィーバー関連の来訪者が全体の2-3割程度を占めている。「道具としてのパソコン」の更新版は毎日10名前後、個別の記事で読み出しが多かったものは以下の通り。

(2005-12-20)パスワード設定
マックOSXに使われる三つのパスワードについての解説記事
(2005-12-19)MacFan誌は役に立つ
パワーブックのOSを入れ直す方法についての手順と概要
(2005-12-12)終了まで11時間
yosemiteマザーボードのPowerMacG4にOSX10.4をインストールして苦労した話
(2006-01-12)システム再インストールが趣味というわけでない
パワーブックの内蔵HDD交換とOSのインストール方法
(2005-02-12)道具としてのパソコンについて
「このぺーじについて」のページ
(2004-12-23)おぉ、動いた、動いた
Cresscendo ZIFをPowerMacG4 (PCI)にインストールする方法の概略

こうしてみると、2005年末の記事が良く読まれているらしい。というか、ほとんどは検索ページからのアクセスだ。

はてなのブックマークにもいくつか登録されている。半分くらいは自分でブックマークしているんだけれども。

引っ越しして、結婚して以来初めて私の書斎のような部屋が出来たので、そこにパソコンを置いている。しかし、長年のアパート暮らしのために自室にこもるという習慣がない。何となく落ち着かず、部屋の扉を閉めることが出来ない。書斎は私にとって最も居心地の悪い場所になっている。更新作業に身が入らないのは、そういった事情に因るのかもしれない。

商用サイトのアクセッシビリティ

おさんぽさんぽなどでdellのサイトのアクセッシビリティの低さが話題になっていた。

どちらも古いが、それ以前は駄目、それ以降を使えという話なので、このアラートそのものは余り気には留めないけれど、むしろ、他のブラウザが駄目というのが何ともひどい。ついでに、マックは駄目とか勝手にやって下さいとか、はっきり書けばよいと思う。IEは既にサポート打ち切り。Netscapeは今どうなっているのか知らない。知らない、じゃどうしようもないからググるわけだが、NetscapeJapanのサイトは今でも生きている。新しいブラウザとしてNetscape7.1新登場と書いてあるが、リリースノートの日付にある最終更新日時: 2003 年 6 月 20 日だ。確かver.8が出ていたはずと思って調べると、Netscape Navigator(Wikipedia)によると、

と云うわけで、Macバージョンはサポート打ち切りだ。

こういった仕打ちにMacユーザーとしては、余り驚かないというか、たいへん良くあることなので、自己責任で何とかアクセスする手段を探すわけなのだが、何しろネット通販がらみで、セキュリティ上のアラートが出てしまうと辛いものがある。

そういえば、似たような話があったと思い、全日本空輸をチェックする。

あった、あった。

推奨環境>ご利用のブラウザについて

ANA SKY WEBでは下記の環境でご覧頂くと快適にご覧頂けます。

後略

「快適」ってなんだよ、と、先ず突っ込む。ここでもサポート切れブラウザ、IEもしくはNetscapeを使えとのメッセージだ。

で、超豆文字な理由は良くわからないが、ここら辺のページをうろうろしていたら、以下のページに出くわした。

セキュリティアラートの回避方法が紹介されており、そのやり方が正しいかどうか私は知らないが、私はセキュリティ上のアラートが出るサイトは利用しない(ようにしている)。

この回避方法をANAのサイトに適用しても、さほどセキュリティ上の問題はないのだろう。きっとそうだ。

しかし、このテクニックを覚えた人々は、いろいろな場面で現れるセキュリティアラートをこのテクニックを使って突破するだろう。

つうか、アラートが出ることが分かっているなら、出ないように直したらどうでしょう。ANAの人。

バッファの大小

finalventの日記(2006-11-09)より、情報機器の使用が日本語を使う能力を著しく低下させているという話題。

自分でも感じる。漢字を忘れている。しかし、漢字を忘れても、パソコンさんがアシストしてくれるから、さほどのことはない。

それ以上に、さまざまな表現をする上で、ぴったりとした言葉が見つからない。要するに語彙から言葉を探す能力が低下している感覚。いや、情報機器の所為なのか、自分の脳組織の変性によるのか、その点は分からない。

情報機器のバッファが強大すぎるために、いろいろと興味を持ったことをとりあえずチェックして、チェックは例えばブックマークするとか、ブログの中にURIをコピペするとか、で目的を達してしまう。

かつて、リソースを頭の中に置いておくために、読み取って掻い摘んで要点をまとめる必要があった。しかし、今やそのリソースがどこにあるか見つけられればそれで十分であり、むしろ、リソースを他人に紹介する上で、分類して整理して並べておくおくことが重視され、引用内容を要約することは余り意味のないことになっている。そういう意味で、読んで理解することの意義が薄らいだ。

「読むこと」が軽視された結果、見つけて分類して紹介するという一連の作業の中から、読み取って理解し要約するという部分が抜け落ちている。

私は他人の書いた文章を余り読まなくなった。何について書いてあるか知ろうとするがそれを知った途端に、その先に進まなくなった。この作業は日本語を使う能力を余り必要としない。


またぼちぼちと、マイペースで再開します。いろいろと見ていってください。